3月25日(日)後半 7日目

(オルセー美術館、凱旋門、エッフェル塔)

 

ルーブル美術館に続いて、オルセー美術館に行きました。歩いて10分くらい、近いです。橋を渡って右方向にセーヌ川沿いに歩くと到着です。

オルセー美術館は入場の列が長くて、30分ほど並びました。

セキュリティチェックに時間がかかっているようです。飛行機の荷物検査と同じで、荷物をトレーに載せてX線でチェックしていました。

オルセー美術館は1900年築の駅舎建物を利用し、比較的最近(1986年)開館しました。印象派を中心としたコレクションは素晴らしく、ルーブル美術館と並ぶ人気を誇っています。

館内のアーチ形の窓や大時計が、駅舎時代の面影を残しています。

中央通路はホームだったところ。

Nancyはこれを見たがっていました。塾の先生が大好きな作品とのこと。

白熊(フランソワ・ポンポン) 

ポンポンは丸いファルムの動物の彫刻を沢山制作しています。大理石なのに、温かみを感じます。

14歳の踊り子(ドガ)

ドガはバレリーナの絵を多く描いていますが、この彫刻作品もバレリーナ。本物の衣装を着用し、リアルです。

蛇に噛まれた女(クレサンジュ) 官能的すぎると物議を醸したそうです。

(ドミニク・アングル)

Potrait of the Marquis and Marchioness of Miramon and their children(ジェームズ・ティソ)

 庭の女性たち(モネ)

草上の昼食(マネ)

ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会ルノワール)

 

ぶらんこルノワール)

ニーナ・ド・カリアスの肖像(または、扇子と婦人)(マネ)

日傘の女(左向き)(モネ)

日傘の女(右向き)モネ)

モネは影にも黒を使ってないので、絵がふわっとした印象です。

タヒチの女たち 浜辺にて(ゴーギャン)

自画像(ゴッホ)

オーヴェールの教会(ゴッホ)

ローヌ川の星月夜(ゴッホ)

疲れたので、オルセー美術館内のカフェでお茶。

フランスでは料金はサービス料込みなのでチップ不要と聞いていました。でも、こんなカジュアルな店なのに、テーブルでお勘定してもらった時、店員さんが「もしよかったらチップを置いて行ってもいいんだよ。」と言いました。私一人だったら何と言っているか分からずでしたが・・・。きっとダメ元で言ったのでしょうが、そう言われた以上置かないのも気になります。素直にお釣りの一部をトレーに残してきました。

でもチップがいるようなお店なら、店員さんはそんな事、決して言わないはずですよね。

オルセー美術館を出てから、歩いて凱旋門に向かいました。結構距離があり、1時間弱かかりました。

途中に コンコルド広場があります。広場のオベリスクは、エジプトのルクソール神殿から運んできたものです。

フランス革命の時、ここは処刑場であり、ルイ16世やマリー・アントワネットもこの広場で処刑されました。

コンコルド広場の噴水

ローマの「トレビの泉」を模しているそうです。

そのまま行けばシャンゼリゼ通りです。この有名な通りは、東はコンコルド広場から西の凱旋門までの全長約3㎞の広い道路です。まだこの時期、マロニエには葉がありませんでした。

凱旋門(エトワール凱旋門)に着きました。

パリミュージアムパスのお陰ですぐに入れ、あとは螺旋階段をひたすら登っていきました。

円筒形の空間を直登する狭い階段は、なかなか疲れます。

上を見るとこんな感じ。美しいです。

登りきると少し広い空間があり、店や展示、トイレがありました。

ここから凱旋門の屋上まではすぐ。再び階段を上ると屋上に出ました。

凱旋門の屋上は高さ50m、それほど高くはありませんが、360度のパノラマです。ここを中心に、大きな12本の道路が放射状にのびています。

最初の写真、真ん中の広い道路がシャンゼリゼ大通り。

驚いたのは、凱旋門に向く一番手前の建物がどれも高さや色、形が揃っていて、手前に緑地などの空間を設けることまで統一されていることでした。パリの都市計画(改造)は、19世紀、ナポレオン3世の構想の下、時の州知事オスマンが成し遂げましたが、その時の大改造がパリ発展の礎となっています。

下の写真で、マルソー通りの正面には、マッチ箱を高くしたようなモンパルナスタワー(59階建て、地上210m)が見えます。この建物は、パリの都市計画にあって大きな遺恨だと思います。

そこからの眺めは素晴らしいでしょうが、それ以外の場所では、パリの美しい景色の中にこの無愛想なビルが入り込んでしまいます。

高い建物が悪いのではなくて、デザインの問題だと思います。せめて最上部を三角形とか尖塔にすれば、見え方は随分違ったでしょう。

 

屋上には写真を撮るための撮影台がありました。エッフェル塔をつまみたくなります。

凱旋門を降りたら、門の下で儀式が始まっていました。凱旋門の下には、第一次世界大戦での多くの無名戦士が眠っているそうです。

どうやら、無名戦士の慰霊のための儀式のようです。

 

続いて、エッフェル塔です。ライトアップされたエッフェル塔を間近に見たい!ということで、この日の最後に行きました。

最寄りのTROCADERO駅で降りると、トロカデロ広場があります。この広場はエッフェル塔の格好の撮影ポイントになっており、人々はエッフェル塔をバックに記念撮影していました。ここからシャイヨー宮の庭園内を歩いて10数分でエッフェル塔直下まで行けます。

1889年パリ万博の折、万博会場に建てられたエッフェル塔は、来年で130周年を迎えます。建設時の高さは312m、現在は放送用に設置されたアンテナを含め324mとなっています。

日が暮れるのを待ちました。20時頃、塔内部に灯りがともり、全体が暖かみのあるオレンジ色に包まれました。塔の骨組みの内部に、ナトリウム灯が設置されているそうです。

 

そばを流れるセーヌ川に船着き場がありました。そこにかかるイエナ橋も同じオレンジ色にライトアップされて、きれいでした。

エッフェル塔の先端部のアンテナは、よく見ると十字架になっていました。

 

対岸から見たエッフェル塔

エッフェル塔があまりにきれいなので長居してしまい、ホテルに戻ったのは10時をとっくに過ぎていました。