3月21日(水) 3日目
今回の旅行で是非行きたかった「ワーナー ブラザーズ スタジオ ツアー メイキング オブ ハリー ポッター」(ハリー・ポッター スタジオツアー)。
ハリポタシリーズは映画も大ヒットし、今でも根強い人気があります。主役3人の子役が、よくぞ見つけてきた!という程はまり役で、それも人気の一つだと思います。(写真は2000年)
シリーズ1作目が2001年11月に公開されてから早や16年半。11年間に発表された8作は、ほぼこのスタジオで制作されました。
1.『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)
2.『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002年)
3.『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)
4.『ハリー・ポッターと炎のコブレット』(2005年)
5.『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007年)
6.『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009年)
7.『ハリー・ポッターと死の秘宝Part1』(2010年)
8.『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』(2011年)
スタジオツアーは1日の入場者数を制限しているため、日と時間の完全予約制です。事前にワーナーブラザーズのWEBサイトで予約しておきました。
スタジオまでは、Euston駅からナショナルレイル(国鉄)の快速電車に乗ります。スタジオ最寄り駅の「Watford-Junction駅」までは15分程で到着。オイスターカードが使えます。
快速電車(Birmingham行きなど)に乗ればアッという間ですが、各駅停車に乗ってしまうと何倍も時間がかかるので要注意。「Watford-Junction」行きと書かれた電車は各駅停車と思った方がいいです。
Watford-Junction駅からは、頻繁に出ているスタジオ行きの2階建バスに乗れば、15分くらいで着きます。
スタジオの窓口でバウチャーを見せてチケットを受け取り、厳重なセキュリティチェックを受けて入場しました。
引き換えたチケット(表と裏)
最初の待合室にも写真パネルや衣装(下はエディー君の「~ビーストと魔法使い」)が展示してあり、飽きさせません。
更に進むとエントランスホールがありました。そこで音声ガイドを借りました。撮影秘話も聴けるのでお勧めです。
ここで時間になるまで待ちました。キャストパネルで気分が高まります。10時30分になって写真左側の列に並びました。
グループ単位で次の間に行き、若干の説明がありました。新婚旅行のカップルがいて、皆んなで拍手して祝福
この扉の向こうがハリーポッターの世界です。
扉を開けると、細長いグレート・ホールがあります。ホグワーツの食堂や先生たちの実物大マネキンなどが展示されています。
ここからは自由見学です。
Nancyはハリポタで育ったと言ってもいいくらいシリーズに夢中になりました。そんな子供は多かったと思います。
シリーズが公開されるとすぐに映画館で観て、家でもDVDで観ていたので、展示されている品々を見て、あのシーンで出てきた○○と、私以上に楽しんでいました。
一方の私は、伏線と謎が多すぎて途中から話について行けなくなり、5作目くらいからは遠ざかっていまして・・・
でもこれ☟は私でも分かります。ダーズリー家のハリーの部屋
これら映画で使われたセットは、倉庫のように広いビッグルームに所狭しと展示されていました。
ホグワーツの大時計の振り子 背後にグリンゴッツ銀行の金庫扉
グリンゴッツ銀行の金庫扉 ひときわ大きかったです。
写真を撮ってきたものの、何なのか分かりません。
先生以外の登場人物の衣装も展示されていました。
一番右は、狼男のシリウスの服ですね。
ハリーの日記帳
肖像画の数々
『炎のコブレット』に出てきた炎のコブレット
これも『炎のコブレット』に出てきた、三大魔法学校トライウィザー対抗試合のチャンピオンカップ
魔法の杖 上から、ロン、ハリー、ハーマイオニー用
スネイプが先生が担当していた魔法薬学の教室
ホグワーツ魔法魔術学校の4つの寮の一つ、ハリーたちの「グリフィンドール」の談話室
森番の大男ハグリットの家(小屋)
ダンブルドア先生の部屋
部屋の周りには肖像画がいっぱい飾られていました。
部屋はかなり精巧にできていて、落ち着きと品があります。
『秘密の部屋』に出てきた空飛ぶ自動車
『死の秘宝 Part1』の冒頭のシーン。チャリティ・バーベッジ教授はマグルと魔法使いは対等と主張したため、ヴォルデモートの怒りを買って大蛇(ナギニ)の餌となりました。
シリーズも終わりに近づくにつれ、沢山のキャラクターが犠牲となりました。しかも残酷な形で・・・
特に『死の秘宝1・2』では、他にも、ドビー、ハリーのペットのヘドウィグ、ルーピン先生、スネイプ先生、ロンの双子の兄など、多くの命が奪われました。もちろんヴォルデモートもですが。
『不死鳥の騎士団』のピンクの性悪おばさん=アンブリッジ先生の部屋
魔法界で人気のゲーム「クィディッチ」は、ほうきに乗りサッカーのようにゴールを決めて得点を競うゲーム。シーカーが黄金のスニッチをキャッチしたら勝ちです。
ホグワーツの森の入口
森に入ると『アズカバンの囚人』でハグリットの授業に出てきたヒッポグリフがいました。上半身は猛禽類、下半身は馬です。
『死の秘宝Part1』に出てくる雌鹿(守護霊)
動きが鹿に似ているスコテッシュ・ディアハウント(鹿狩りの狩猟犬)の背中にLEDを背負わせて撮影したそうです。
駅のシーンは殆ど本当のキングスクロス駅で撮影したそうですが、最後の方ではスタジオ内に駅を作ってしまったそうです。
ホグワーツ特急が発車する 9と3/4番線
ホグワーツ特急
ホグワーツ特急の客室
コンパートメント
ハリーとロン ロンのペット、スキャバース(ねずみ)もいます。
近くのコーナーでは、実際にホグワーツ特急に乗れるようになっていました。窓に映画と同じ風景が再現され、ディメンター(黒い魔法界の生き物、人間の魂を食べる)が追いかけてきました。
最終作で、それぞれの子供たちをホグワーツに送り出すシーンの衣装。3人とも、大人になっちゃいましたね。
昼食はフードコートでサンドイッチなど。
バタービールも注文しました。味は少し甘みのあるビール味で、泡はホイップした生クリームのよう。ノンアルコールです。美味しかったです。
午後も引き続き見学です。ダーズリー家は独立した建物でした。
ダーズリー家の居間。大量の手紙(入学許可証)が舞い込む印象的なシーンです。手紙はピアノ線で吊ってありました。
『アズカバンの囚人』で風船になったマージおばさん
これには笑いました。
学校の橋(渡り廊下)。映画ではCGで長くさせて出てきます。
歩いてみるとこんな感じ。
『アズカバンの囚人』に出てきたナイトバス
ドビー。好きなキャラクターです。映画の中で死んでしまうところは悲しかったです。デジタルドビーが人の動きを真似していました。
ダイアゴン横丁
セットの設計図
衣装のデッサン画
ホグワーツ城(縮尺24分の1) 左下にいる人で、その大きさが分かります。俯瞰で見たホグワーツ城はこれを撮ったそうです。
魔法の杖を売っている店
ロンの実家、ウィーズリー家
魔法省
ホウキに乗って空を飛べるコーナー。
ほうきかオートバイに乗り、身体を傾けたり両手を広げたり・・・
周りの映像が動くので空を飛んでいるように見えます。そして、勝手に撮影された写真は、希望すれば買えます。
14ポンド(2100円位)と高かったのですが、記念に買いました。
映画に出演した動物たち
特殊メイクとクリーチャー(創造物)の展示
怖いものばかり並んでいます。
グリンゴッツ魔法銀行の行員さんたちですね。
大道具制作のための模型のようです 暴れ柳
エントランスにあったエマ・ワトソンの手形 ぴったり!
ハリー・ポッターシリーズは、ファンタジーの世界を描いているので、CGを多用しています。
CG技術は11年の間に大きく飛躍し、古い作品では表現できなかったことが後のシリーズでは表現できるようになったそうです。確かに、空を飛ぶシーンも、後の方が格段に自然になっています。(音声ガイドで、そのような解説を聞くことができます。)
スタジオはハリポタファンなら歓喜する品々ばかりでした。発見があったり、感心したりと、驚くことばかりだったわけですが、中でも一番驚いたことは、出演する学齢期の子役たちのために、スタジオ内に学校を作ったということでした。
映画には150名の子役が出演し、撮影は長期に及ぶので、最も多い時には350人の子役がその学校に通っていたという事でした。
もっとも、出番が多いハリーたちは学校では調整が利かず、忙しくなると家庭教師がついて勉強を教たそうですが。子役がメインの映画制作がいかに大変か分かります。
私たちは、5時間近くハリーポッターの世界にどっぷりと浸っていました。