世間には、私立潰しと考えている方もおられる。
私立の日程にぶつけるのだろうということが理由の様だ。
東京の日程だと、目下次の通りになっている。
1月第3週 私立推薦入試、発表
1月第4週 都立推薦入試、発表
2月第2週 私立一般入試、発表
2月第3週 都立一般入試
3月第1週 都立合格発表
京阪神統一日は2/10近辺に設定されているが、東京を見る限り、府立側が繰り上がってきても特段大きな動きにはならないと想像できる。
それより、府立の日程が繰り上がることで調査書作成が繰り上がる影響の方が大きいだろう。
例えば、来年度都立一般出願日は令和7年1月30日(木)~2月5日(水)となっている。
現在、大阪では年が明けてからの学年末テストで調査書を作っているが、ほぼ確実に間に合わないことになる。
12月末内申(=現在の私立向け内申)で府立用調査書作成に変更される可能性がある。
制度変更初年度は、複数校志願と内申作成時期の繰上りで大混乱になるのは確実と思っていい。
中学側の繁忙期が繰り上がるから、事前相談が、今までの一月第1~2週から年末に繰り上がってくる可能性も高いと読む。
そうすると、11月実力テストを後ずらしして、現在の12月実力テストが消える可能性が高い。
となると、欠席等リスクを考えると、10月実力テストですでに学力を仕上げておく必要がある。
加えて、私立高校授業料無償化の件もあるので、新制度に不安を持つ多数の生徒が、私立専願に流れるという読みがでる。
結果として、初年度は府立志願者が減ると思うので、行かせてもよい私立が確保できた場合は、府立はチャレンジ校にワンランク上げるべきと思う。