昭和50年を1985と間違えてタイトルにしていたので、改めて改題した。
めずらしいデータなので紹介します。昭和35年生まれの方が使っていた偏差値表になる。
私も年齢が近いので、非常に感慨深い。
ある書籍が出所ですが、まだ完全には読み終えていないので、読了後に記事にする。
学力増進会というのは、私が高校受験をしていたころ、進学研究会(Vもぎ)と同程度に利用されていた模試。
学増ですが、いつの間にか消えました。
経緯をご存知の方はおられませんか。
左側の偏差値は、東京の旧学区の偏差値レベルを反映している。
第一学区(千代田区、港区、品川区、大田区)
第二学区(新宿区、渋谷区、目黒区、世田谷区)
第三学区(中野区、杉並区、練馬区)
第四学区(文京区、豊島区、板橋区、北区)
第五学区(中央区、台東区、荒川区、足立区)
第六学区(墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区)
第七学区 三多摩地区
5&6学区は下町なので、学力レベルが山手線の西側に負ける。これは現代も同様。
4学区も大団地があったり下町があったりで、落ち着かない。
上位校の偏差値は、現在のVもぎの偏差値とほとんど変わりない。
開成はたぶんこれより3~4上がっているはず。
学付の偏差値67は、信じられない方も多いかもしれない。
学付は大量の東大合格者が出ている時代です。
麻布と武蔵は、募集停止したので、もちろんいまは偏差値なし。
早稲田実業が偏差値64で中大付属と並ぶ。
私の時代は、早実は現代の北大阪で言えば雲雀丘とか関倉のレベル感。
気づいてほしいのは、広尾学園や渋々、朋優、青稜がこのリストにないこと。
では女子リストに移ります。
慶応女子は今と変わらず高偏差値。
そして、日本女子大付属高校も偏差値68。現在は偏差値62程度。女子校は女子大と共に人気が衰退中。
日本女子大自体の偏差値下落も激しい。
学習院女子、恵泉、光塩、普連土学園は賢い女子が学校群トップ校併願で受けていましたね。世田谷方面だと、田園調布雙葉なんていうのもありました。
なぜか桜陰がない。豊島岡は偏差値59しかない。
広尾学園や渋々、朋優、青稜は、校名が変わっている。
まず、最近有名な洗足学園は偏差値45。今は高校取らずで中学受験の偏差値は74。
吉祥女子が58のところにあるが、ここもR4で73。当時は普通の女子が行く学校だった。私の同級生たちだと、おそれおおくて母校に近づけないんじゃないかと感じるくらいだ。それくらいレベル感の違いがある。
広尾=順心女子 46
渋々=渋谷女子 43
朋優=中延学園 41
青稜=青蘭 42
このあたりはほぼ底辺女子高で、共学化とブランドイメージの改善、そして上位伝統私立が募集停止した穴を埋めに行って偏差値を上げた学校になる。広尾や渋々が、危機的な経営状況だったという話をご存知の方も多いはず。
隔世の感とは、まさにこのこと。
ついでに書いておくと、この時代の日比谷は偏差値60強くらいしかない。
八王子東をのぞく現在の自校作成校の中では、当時は最下位。立川の方が上だった。