今日の記事は備忘録。

 

云十年も前からの、独身だったころからの知人が鹿児島に住んでいる。

 

もとは京都の人で、あっちの大学に職を得て、京都の物を全部始末して片道切符で行ってしまった人だ。

 

名誉教授になったし、子供が高校に入ったので一度引き合わせておこうと思ったのだが、丁度いい機会なので行ってきた。

 

九州まで自走するのは疲れすぎだし、新幹線だと現地で町の外に出ることができない。

そこで、関西名物フェリー利用で行くこととした。


 

往路は志布志航路、復路は別府航路だ。

 

今の今まで何十年もためらっていた理由はこの志布志航路。

別府航路は瀬戸内海だから全然揺れないのだが、志布志航路は太平洋を通る。太平洋といえば、学生時代に八丈まで竹芝桟橋からフェリーに乗ったことがあって、本当にひどい目にあった。平気で3~4m上下に揺れる。それがあるものだから、太平洋を航行する志布志航路は怖かったのである。※ちなみに、志布志航路の船は倍以上大きい。

 

ATCから乗船して向かったが、往路はプライベートベッドという標準室。昔、東京出張に急行銀河を愛用していたが、あの狭い2段ベッドを思えば、カプセルホテル様の部屋は非常に快適。テレビもついていてBSでトンイをやっていたのでついつい見てしまった。風呂も広くて快適。

 

真っ暗な大海原をにらんでも何も出てこないから、子供と互いに背中を洗って、ボケっと湯船につかったのだが、ゆさ~ゆさ~と船が揺れると湯船のお湯もゆさ~ゆさ~と揺れる。揺れて初めて海の上だと実感する。

 

夕食は1800円のバイキング。肉料理は揚げ物とハンバーグが中心で今一つだったが、刺身2種と果物が絶品だった。ロイヤルホスト一回分だから、ケチらず食べたほうがいい。

 

朝食は志布志上陸後に食べた。子供がラーメンラーメンと騒ぎ、駅の案内所で教えてもらったラーメン店へ強制連行される。

豚骨なのでヘビーではあったが、メンはもちもちでなかなかのものだった。

 

その後は鹿屋基地の展示館をみて鹿児島へ。途中、荒平天神有村溶岩展望所で降車観光。桜島フェリーで市内へ。

鹿児島市役所南日本銀行本店山形屋を見たいというので見せて、西郷像照国神社とまわってホテルへ。

 

夕食は郷土料理鳥のたたきにはちょっとびっくり。大阪では見た記憶がない。豚肉の煮つけは今となっては普通の料理かも。

 

この後、子供と二人で知人宅へ。市電で訪問。22時半ころまで話してホテルへ戻る。

子供にとっても有益な話だったようだ。

 

名誉教授の名言「農学部は理系じゃない。」(と農学部の連中はいうそうな。)

 

 

二日目は朝食後城山へ。西郷洞窟展望台。天候は最悪。桜島も全く見えず。この後は仙厳園

仙厳園は、ドラマでも使われていたし、ブラタモリでもやっていたが、テレビはうまく加工するものだと感心。

 

この後は霧島神宮から青島と回る。

 

青島では大雨の中青島神社へ。ずぶぬれになっただけだった。

 

宮崎名物がないことに愕然とし、イオンに行ってみるも、例の如くでどこでも同じ。目をつぶっても歩けそうなイオンにげんなり。あきらめて10号線を北上。高鍋でとりがかった田舎ファミレスで海鮮丼の夕食。角川のホテルへ。

 

このホテルだが、大東建託の1DKを、入り口と出口をひっくり返したような間取りの建物。ホテルなのか簡易宿所なのかは知らないが、かなり変わった建物だった。チェーン系。

 

最終日は、高千穂峡を見て阿蘇から別府へ向かう。

高千穂峡の駐車場で係の人と話をしたが、9割が外人で日本人は来ないらしい。

有名な景色、実は駐車場のすぐそばだった。

雨による増水で、ボートは乗れず。

 

高千穂神社天岩戸神社道の駅を経由して高森から阿蘇に登るが、途中から降り出した雨が止まず。

山上ターミナルまで行くも視界不良で山頂見えず。また、警戒レベル2のため、これより火口には近づけず。平成2年に来たときはあったロープウエイは、以前の噴火で止めになったそうだ。

 

あとは草千里で30分ほど過ごして、阿蘇駅前の道の駅。外人が多い。物価が高い。こんな田舎に来て弁当が1500円もするなんて馬鹿げていると思ったから、さっさと出て5分走って地場のスーパーへ飛び込む。

 

300円の弁当と食パンの端、イチゴ1ケースとそして鳥のたたきと甘口の刺身醤油を購入。

結構いい味の弁当だった。

 

あとは、フェリーに遅れないように疾走。ひたすら走って別府到着は17時ころ。

乗船の列に並ぶと、何台ものクラッシックカー。熊本でイベントがあったらしい。

 

別府航路の船は、丁度一年たったくらいの船でまだ新しい。

安く取れたので、セミスイートをトリプルにして利用。

 

冷蔵庫にはワインが2本。部屋はシャワーと専用バルコニー付き。それからスイート客専用のラウンジがあり、こちらではコーヒーとアイスバーのパルム3種が食べ放題。本当は、お茶&清涼飲料系が欲しかった。

 

食事は往路と同様のバイキング。

 

瀬戸内海は揺れないので極めて快適。夜中に瀬戸大橋の下をくぐるところをみて就寝すると、神戸沖まで熟睡だった。

 

もう4/8なので、南港から難波に出て子供は電車で学校へ。

親は天満市場によって魚を見てから帰宅した。

 

 

 

ところで、関東人には、船に乗って旅行というのはピンとこないだろう。

関西人には、船旅派が珍しくない。

関東人も、機会があったら、大洗から苫小牧まで試してみてほしい。

広々としていて快適。