前回、事前相談のお話をしました。

 

私的には、11月校内実力テストの成績をもとにした学校推薦制度という理解が一番実態に近いと整理しましたけど、それを踏まえて、関関同立へ進学する前提での高校選びを考えたいと思います。

 

関関同立への進学を考えるのであれば、経済的に問題なければ、付属&係属高校への進学がお勧めです。

 

早稲田大学への進学が本命であれば、古くからの同校をご存知であれば耳を疑われるかもしれませんが、間違いなく早稲田摂陵を選択肢に入れるべきです。

 

知りえる限り、いずれの学校も事前相談を行っています。

 

関関同立系では、内申を見る場合が多くみられます。

 

 たとえば、関大一高の専願Aは、内申重視です。昔からある学校推薦が公表されて表に出てきたものと理解すればいいでしょう。今年も114名、例年通り出願者全員合格しているので、出願できた時点で合格とみて問題ありません。

 一方、専願Bは、昔からある一般専願そのもので、平気で落とされるので、落ちた場合の行き先を準備しなければなりません。今年は103名受験し40名合格という、かなり狭い門でした。

 

 大阪府民は受験機会が少ないので、関大一高なら専願A出願で落とされてしまった場合は、関大一高はあきらめるべきという話になるわけです。

 

 関関同立系は、年内に実質的な選抜をする学校も多いので、新学期を待たずに担任の先生に声をおかけになることをお勧めします。

 

 早稲田摂陵については、Wコースの難易度が見えません。近年、連続して様々な変更を行っています。

 これも、担任の先生を通じて情報収集してください。

 事前相談に対する高校側の方針がかわっている可能性もあります。

 

 ところで、こうして考えてみると、府立の普通科の存在意義が改めて問われていることが分かります。

 

 経済的に問題なく、かつ事前相談で関関同立付属や系属校への進路が保証されてしまうという現実を踏まえると、府立普通科上位校は地方国公立大学への進学実績がなければ不要な存在と化してしまうかもしれません。

 

 今年の大幅な志願動向の変化も、関関同立なら私立高校から推薦で進む方が賢い、という考えの人たちが多くなったということかもしれません。