※この記事は、大学進学前提です。高専もこの記事とほぼ同じと思ってください。
※個人的には、高専進学は将来の進路が狭まるので、積極的にはお勧めしません。
小学校から中学校に上がると、3学期制の学校では連休明けには最初の定期試験の洗礼を受けます。
この試験で成績を維持できれば、あらためてお子さんと進路の話をしてほしいのです。
「大学に行くとして、どんな大学に進もうと思ってる?私立?国立?公立?」
「大人になったら、どんな仕事するつもり?資格でする仕事?会社勤め?学校の先生?」などなど。
現時点では、学部は考えなくていいですよ。学部は高校に入ってから考えるもの。
でも、お子さんには、「あと3年で社会に出るかもしれない!」という感覚を持たせた方がいいと思います。
ここからは、東京と大阪では対応が全然違ってきます。
◆東京のお子さんが、東京六大学(今や野球以外では死語)の名前を出してきたとき
「内申そろえて、できれば都立自校作か、5大学附属(※東大付属は除く。)に行ってね。偏差値勝負だよ。ひたすら勉強だよ。」
これが答です。東京の上位大学付属は、基本オープン受験で内申も確約も忖度もありませんから。早稲アカでもいってください。
◆大阪のお子さんが、次の答を出してきたとき。
①東京阪神に行きたい
「内申オール5そろえて府立文理学科か、灘とか洛南、桃山、清風南海、大阪桐蔭、西大和学園、立命館、雲雀丘など馬渕SSS以上の併願校や、馬渕は決してお勧めしないだろう大阪星光学院に合格してね。」
※東大寺学園が今年から高校募集を停止した影響で、関西では私立高校の序列がガタガタ動いています。今年の西大和学園は、かなり偏差値が上がったと思ってみています。更に、箕面自由学園や関西大倉など従来からの中堅校の一部が上抜けすべく動いているようなので、この4~5年で高校間の評価が大幅に変動することが想定されます。従来の中堅上位が、安定して京都大学に生徒を送り出せるようになるかが注目点。生徒の質も動いてます。
※小学校4年終了時点でご自身のお子さんが賢いと思うなら、公立中学からの高校受験でよいと思います。上澄み層に座り続けることは無理と感じられるなら、私立中学に入れてしまうほうが賢いと思います。特に女の子は高校受験の選択肢が不利です。
※観察の限りは、一部公立小学校では、受験に関係ないため、昔通りの相対評価が生きています。例えば子供の小学校では、少ない方にぎりぎり2クラス編成で「5」は学年に2~3名しかいませんでした。3教科が4の子供でも、偏差値測定では60~65を超えることがあるので、多くの子供を見ておられる担任の意見も聞かれることをお勧めします。
※中学受験では、精神年齢も重要な要素と思います。
②関関同立に行きたい
各直系校のウエブを見て、募集要項を印刷して子供と一緒に読みましょう。そうしたら、一学期末の懇談で募集要項をもっていって担任に、
「関関同立に行かせたいと思うけど、高校はどうしたらいいでしょうか。」
こう相談してください。
経験が浅い担任なら一旦預かられるでしょうし、経験豊富な担任ならこういうはずです。
「そうですね。まずは内申をそろえていただけませんか。」
当然、追加質問。「いくつ必要ですか?」
子供に聞かせてあげてください。他人の言葉は子供に響きます。
そして最後。一発爆弾を打ち込んでください。
「ところで、私立高校受験では事前相談というものがあって、3年生の秋の実力テストがとても重要と他の親御さんから伺いましたが、関関同立付属でも同じことですか。」
「事前相談」は、タブーでも禁句でもありません。学校としては積極的には話しませんが、周知の事実であると思っておられます。ただ、親が積極的に進路を考えていることが分かるので、学校も真摯に対応してくれます。
関関同立付属は、事前相談ではなく学校推薦形式をとっている学校もあります。また、専願であっても関大一高の専願Bのように事前相談対象外で、「実質併願オープン受験と全く変わらんだろ?」という学校もあります。
※関大一高については専願Aから漏れたら危険すぎるので、文理学科進学レベル以外はあきらめてください。
また、各大学の係属校や提携校が増えているので、名前が違っても大量進学している学校があります。
現旧女子高も、大量の推薦枠を抱えておられることがあるので、中学との話をしたうえで学校選びを勧めましょう。
可能な限り、高校説明会には中1から参加しはじめましょう。