「私の志望校、偏差値いくつだろう?」

 

ほとんどのお子さんは、ネットで「学校名+偏差値」と検索します。

 

例えば「日比谷高校 偏差値」と検索すると、「みんなの高校情報」(以下、「みんこう」)というサイトが引っかかってきて、偏差値72と出てきます。

 

みんこうでの東京データについては、一部で「モリモリ」などと書かれたことからか、今期の更新で実態からの乖離が若干修正されましたが、それでもVもぎの69からも、Wもぎの70からも乖離しています。この二つは公立向けの有力模試です。

 

ちなみに、難関校受験者向けの駿台中学生テストでの日比谷高校偏差値は、62~63です。

 

有力な受験情報サイトであるリセマムでは、東京ではSAPIX偏差値(実はマイナー)を使っていますが、ここでも日比谷高校は54~56と低く出ています。

 

日比谷高校だけでも、これだけたくさん偏差値があるわけですが、どう使い分けすればいいのでしょうか。

 

偏差値は、目的ごとに使い分ければいいのです。

 

1.受験校を決める

 自分が受けている模試での偏差値と、自分が受けている模試の偏差値表を照合して、自分の届きそうな学校を選ぶ。

 

2.自分の学校を、実態以上に賢く見せる

 みんこう偏差値を使う。

 

こういうことなんです。

 

いいですか?

 

みんこう偏差値で志望校をきめてはいけません。必要以上に学校のレベルを落としてしまうことになります。

これは基本中の基本です。

 

みんこう偏差値は、高校に合格してからジジババにお祝いをおねだりするために使えばいいのです。

 

具体例を上げましょう。

 

東京都旧第4学区の底辺校大山高校を例にとりましょう。

※偏差値的に旧学区内の普通科では最下位なので、事実として底辺と書かせていただきます。

 

Vもぎ偏差値32、Wもぎ偏差値34、みんこう偏差値40。

ちなみに、定員割れなので、当日出席して名前を書けば合格します。ボーダーフリー校です。

 

もちろん、駿台テストやSAPIXには掲載ありません。

 

旧第3学区で人気が高い井草高校ですが、

Vもぎ偏差値55、Wもぎ偏差値56、みんこう偏差値59。

駿台テスト&SAPIXには掲載ありません。

 

大阪のデータを見てみましょう。

 

大阪公立上位校や私立難関校を見るには、本当は馬渕公開テストの偏差値を使うべきなのですが、受験者が文理学科ならびに「実績が載る」普通科志望者に高止まりしていることと、模試受験者以外には偏差値表が公開されないため、中堅以下を評価するには非常に使いにくいのです。

 

なので、11月に大阪の中学生のほとんどが受験すると思われる五木模試をつかって例示します。

 

灘高校

駿台72 五木74 みんこう79

 

大阪星光学院高校

駿台64 五木(男子校掲載無し) みんこう75

 

西大和学園高校

駿台64~66 五木71 みんこう71

※今年の様子を見ると、たぶん西大和>星光になっていると推察。

 

洛南高校「空」

駿台61 五木72 みんこう75

※上位コース。上位と下位で、「空海」。東寺の学校なので。

 

同志社高校(京都)

駿台56 五木67 みんこう71

 

北野高校

駿台63~64 五木72 みんこう75

※ちなみに、五木偏差値81でも落ちた女の子がいる。気の毒。

 

豊中高校

駿台55 五木66 みんこう70

 

茨木高校

駿台60 五木69 みんこう72

 

大手前高校

駿台58 五木67 みんこう72

 

天王寺高校

駿台61 五木70 みんこう74

 

 

聡明な皆様なら、学校選択にみんこう偏差値が如何に使い物にならないか、よくわかると思います。

 

ここで最初に戻ります。

 

志望校選びでは、偏差値に御注意!