環境音代わりにつけていた甲子園決勝戦。
阪神甲子園球場は、まるで慶応高校のホームグラウンド状態だ。
「慶應~~ 慶應~~ 陸の王者 慶應~~」が地響きをもって迫ってくる。
あの一体感こそが、慶應義塾の塾風であり、社会的に見た特徴だ。
偶然野球部公式ウエブを見つけたが、甲子園に出ていた選手たちも、ごく普通の中学出身者も多い。
高校受験を経て入学してきた選手たちは、公立向け模試偏差値70近い生徒だ。
府立文理と同等の学力と思ってもらっていい。
それで甲子園で優勝したのだから、快挙というか怪挙とでもいうべきか。
でも、今日慶応を取りあげたのは、雑談目的ではない。
大阪府立高校の文理学科から慶應義塾大学への合格者は、全校合わせても23名しかいない。
国立大学への抜けがあるだろうから、実際の進学者は多くても10名程度ではないかと思う。
※データ希望。
でも、文理学科の生徒であれば、同志社と比べても慶応大学が難関というわけではない。
現浪計大学合格者数 | ||
単位:名 | ||
慶應義塾 | 同志社 | |
府立 北野 | 8 | 166 |
府立 大手前 | なし | 194 |
府立 高津 | 2 | 133 |
府立 天王寺 | 2 | 131 |
府立 豊中 | 2 | 161 |
府立 茨木 | 5 | 237 |
府立 四條畷 | なし | 142 |
府立 生野 | 3 | 86 |
府立 三国丘 | 1 | 157 |
府立 岸和田 | なし | 77 |
出典:サンデー毎日増刊2023年度版 |
東京都立の上位3校である、日比谷、西、国立高校は、それぞれ70~90名程度(1学年300名強)の合格者を出している。東京にはG-MARCHもあるから、どうしても分散する。上位校からなら普通に受かる大学だ。
これを踏まえれば、地域の文理学科の生徒でも、受けたら普通に合格できるだろう。
河合でも駿台でもいいから、実際に模試で判定を取ってみてほしい。
そのうえで、ここを見てほしい。
丹念に見てもらうとわかるが、北摂住民には欠かせない、好給でも知られるあの企業グループは、創業者出身校もあるのかもしれないが、毎年数名の採用者がいる。個人的には、暗黙の実質採用枠があるのではないかと感じている。
仮に数名の採用者がすべて文理学科出身だとすると、競争率は非常に低くなる。
ずっと大阪で暮らしたい高校生こそ、大学は慶応義塾に行くべきかもしれない。
おまけ:個人的には、ご先祖様の出身地である仙台の育英を応援してたのだが残念。