感情と心身の繋がり
第一話​ 背骨は喋っている
~神経の幹線道路、内臓の鏡、感情の通り道~

​「なんだか、やる気が出ない…」
「理由もなく、イライラする…」
「いつも、同じところが痛くなる…」
​本当の原因は、あなたの『背骨』が発している、声なき『声』を、聴き逃しているだけなのかもしれません。

​私たちの『肉体船』の中心を貫く、偉大なる柱、背骨。​それは、少なくとも3つの、全く異なる、しかし決定的に重要な役割を担っています。

◆ 役割1
神経の『超高速・幹線道路』
​★ 背骨は、脳という『司令塔』からの命令を、全身の隅々(手足、筋肉、内臓)に伝える、神経の束(脊髄)を守る、最も重要な『保護ケース』です。
★ 背骨の一つ一つ(椎骨)に、ほんの僅かな歪みが生じるだけで、この幹線道路で『交通渋滞』や『通信エラー』が発生します。
★ 「手足が痺れる」「力が入らない」といった症状は、この幹線道路で、通信障害が起きているサインなのです。

◆ 役割2
内臓の不調を映し出す『鏡』
​★ 東洋医学では、背骨の一つ一つの高さに、それぞれ対応する『内臓』があると考えられています。(例えば、背中の真ん中あたりは、胃腸の不調が現れやすい、など)
★ 内臓が疲弊すると、その情報は神経を介して、対応する背骨の周りの筋肉を緊張させます。
★ つまり、あなたが感じている背中の張りや痛みは、背骨そのものの問題ではなく、関連する『内臓からのSOS』を、背骨が鏡のように映し出してくれている状態なのです。

◆ 役割3
感情を記録する『記憶装置』
​★ 私たちは、強いストレスや、恐怖、悲しみを感じると、無意識に体を丸め、背骨を硬直させて、内臓や心臓といった『弱点』を守ろうとします。
★ この防御反応が、慢性化してしまうと、解消されなかった感情のエネルギーが『緊張』として、背骨の周りに記録されてしまいます。
★ 「いつも背中の同じところが張っている」というのは、過去の未消化な『感情』が、そこに荷物のように、ずっと残っている証拠なのです。

背骨の歪みを整える、ということは、単に骨の位置を正すだけではありません。
​それは、神経の通りを良くし、内臓の声を聴き、そして、溜め込んだ感情を解放する、という、あなたの『肉体船』全体を『調律』する、神聖な作業なのです。
​あなたの背骨は、今、どんな『声』を発していますか?

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