◆『更年期障害』
最新情報 第１話
神経伝達物質とホルモンの違い
～神秘的小宇宙システム肉体船の謎を紐解く！～
まず、両者の根本的な違いは、情報の『伝え方』と『範囲』です。
◆ 神経伝達物質（ドーパミンなど）
◇ これは、脳神経という『ＬＡＮケーブル』を使って、隣接する特定の神経細胞にだけ、超高速でピンポイントに情報を送る『有線通信』です。効果は『速く、狭く、短い』のが特徴です。
◆ ホルモン（テストステロンなど）
◇ これは、血液という媒体に乗って全身に情報を拡散する『Ｗｉ－Ｆｉ』や『ラジオ放送』のようなものです。特定の受信機（受容体）を持つ細胞であれば、体のどこにいても情報を受け取れます。効果は『ゆっくり、広く、長い』のが特徴です。
◇ そして、テストステロンとエストロゲンは、性別を決定づけるだけでなく、脳という『メインサーバー』の性能に直接影響を与える、非常に重要なホルモンなのです。
◆ テストステロン
『王』や『戦士』のホルモン
主に男性の精巣で作られますが、女性の副腎や卵巣でも少量作られます。
★ 主な役割
◇ 男性の第二次性徴の発現、筋肉や骨格の発達、性欲の維持など。
★ 脳・精神への影響
◇ 『意欲、競争心、決断力』を高めます。自信に満ち溢れ、リスクを恐れず、目標達成に向かう「王」のような精神状態を作ります。
◇ 空間認識能力を高めるなど、認知機能にも関与します。
★ 神経伝達物質との連携
◇ テストステロンは、脳内のドーパミン（やる気）の分泌を促し、その感受性を高めることが分かっています。テストステロン値が高いと、ドーパミンによる「快感」や「報酬」をより強く感じられるため、さらに意欲的・行動的になります。まさに、『やる気エンジン』の排気量を上げるチューンナップのようなものです。
◆ エストロゲン
『女王』や『調停者』のホルモン
主に女性の卵巣で作られますが、男性の体内でも脂肪組織などで作られています。
★ 主な役割
◇ 女性の第二次性徴の発現、月経周期のコントロール、妊娠の維持など。
★ 脳・精神への影響
◇ 『精神の安定、幸福感、共感力』を高めます。感情の波を穏やかにし、心身を安定させる「女王」や「調停者」のような役割を果たします。
◇ 記憶力など、女性の認知機能を守る働きもあります。
★ 神経伝達物質との連携
◇ エストロゲンは、セロトニン（安定）とドーパミン（喜び）の両方の働きをサポートし、そのバランスを調整する、非常に重要な役割を担っています。
◇ 月経前や更年期に、イライラや気分の落ち込みが激しくなるのは、このエストロゲンの分泌量が急激に変動し、セロトニンやドーパミンの働きが不安定になるためです。
◇【結論】
ホルモンは『ＯＳ』、神経伝達物質は『アプリ』
この関係性をシステムに例えるなら、
◆ 神経伝達物質が、日々の気分や行動を直接的に操作する『アプリケーションソフト』だとすれば、
◆ テストステロンやエストロゲンは、それらのアプリがどれだけスムーズに、そしてパワフルに動くかを規定する、『ＯＳ（オペレーティングシステム）のバージョン』や『ハードウェアの基本性能』のようなものです。
◇ どんなに優れたアプリも、古いＯＳや非力なハードウェアの上ではうまく動きません。
◇ このように、私たちの心と体は、超高速なＬＡＮ通信（神経伝達物質）と、広範囲にわたるＷｉ－Ｆｉ放送（ホルモン）という、二つの異なる情報システムが絶妙に連携することで、その複雑な機能が維持されているのですね。
近藤 誠
波氣動慈響祓術宗家 喬友
なんば古流慈手技堂 院長
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波氣動慈響道場 師範
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