クライアントの体2カ所に触れる極意
「二点接触ヒーリング」
~バイオエナジー循環~

 クライアントの乱れたエネルギー回路に、自らの安定した心身をバイパスケーブルとして接続し、システム全体を再起動(リブート)させるという点にあります。

① 解剖学的根拠 (Anatomical Basis)
 その2点間にある筋膜のライン、そして、そのラインと繋がる全身の筋膜ネットワークに対して、物理的な「テンション(張力)」のループが生まれます。施術者の安定した身体を通じて、このループ内の張力バランスが再調整され、遠く離れた部位の筋膜のねじれや癒着が解放される、という解剖学的な連動性が考えられます。

② 生理学的根拠 (Physiological Basis)
 脳は、同時に2つの異なる場所から、持続的で安定した触覚情報(圧覚、温度覚)を受け取ります。この「二点同時入力」は、脳の感覚野を強く刺激し、クライアント自身の「身体地図(ボディマップ)」を再認識させます。これにより、脳が認識していなかった「緊張」や「歪み」が浮き彫りになり、それを修正するための、神経系の再調整が促されます。

★閉鎖回路と生体電流
クライアントの身体に一種の「閉鎖電気回路」が形成されます。私たちの身体には、微弱な電気(生体電流)が流れており、神経伝達も電気信号です。この回路を通じて、乱れていたクライアントの生体電流のパターンが、施術者の安定したパターンに影響を受け、調和を取り戻していく(同調する)可能性が考えられます。

③ 世界医学論文的根拠 (Evidence from Global Medical Literature)
この特定の技術に関する直接的な論文はありませんが、その構成要素は、様々な分野で研究されています。
★治療的接触(Therapeutic Touch)
 不安の軽減、血圧の安定、痛みの緩和など、測定可能な生理学的変化をもたらすことは、看護学などの分野で報告されています。
★グラウンディング技術
 クライアントが過剰な思考や感情から抜け出し、「今、ここ」の身体感覚に意識を戻すための、強力な「グラウンディング(地に足をつける)」の手段として機能します。これは、多くの心理療法で用いられる手法です。

④ 東洋医学的根拠 (Traditional Chinese Medicine Basis)
★経絡の接続
 クライアントの2つの異なる経絡、あるいは2つの経穴を繋ぐ、導線となります。これにより、例えば「気」が過剰な経絡から、不足している経絡へと、「気」の融通が行われます。

★「気」の浄化・増幅
クライアントから右手に入った滞った「気(邪気)」は、施術者の身体(特に丹田や心)をフィルターとして通過する間に浄化され、そして施術者の持つ健全な「気」と合わさって増幅され、左手からクライアントの身体へと還っていきます。施術者自身が、気の「浄化装置」兼「増幅器」となっているのです。

⑤ スピリチュアル的根拠 (Spiritual Basis)
クライアントのエネルギー体に強力な「エネルギーのループ(循環)」が生まれます。右手から入った重く、停滞したエネルギーは、施術者のエネルギーシステム(チャクラなど)を通過する過程で変容・浄化され、愛と癒しのエネルギーとして、左手からクライアントのエネルギー体へと戻されます。
★神聖な器
 このプロセスにおいて、施術者個人の力で癒しているのではありません。施術者は、自らを無にして、宇宙の根源的な癒しのエネルギーが流れるための、純粋な「器(チャネル)」となります。施術者の腕や肩を通る感覚は、この宇宙エネルギーが流れている体感そのものです。
★カルマや過去生のパターンの解放
この深いエネルギーレベルでの循環と浄化は、クライアントが魂のレベルで保持している、古い感情的なパターンや、カルマ的なブロックを解放するほどの力を持つ可能性があります。

◆総括
 クライアントと宇宙を繋ぐ「神聖な触媒」となる、非常に高度なヒーリングです。物理的な身体から、目に見えないエネルギー体まで、複数の次元に同時に働きかけることで、クライアントに根源的な調和と、自己治癒力の覚醒をもたらします。

具体的にどこに触れるのが効果抜群なのかは養成講座にて教えています。

なんば古流慈手技堂
祓浄復元術整體師
養成講座より