最新サポート食材その11
『ここまででまとめ』

全ての健康は、つながっている!「結局、どの臓器にも良い食品は、ほとんど同じである」ということです。

★青魚は、脳にも血管にも腸にも肝臓にも良い。

★色の濃い野菜やベリー類は、がん細胞と戦い、脳と血管の老化を防ぐ。

★大豆製品や発酵食品は、腸を整え、良質なたんぱく質源として全身を支える。

★ナッツやオリーブオイルは、良質な脂質として、炎症を抑え、全ての細胞膜を健康にする。

つまり、特定の臓器のためだけの「特別な食事」というものは、本来存在しないのかもしれません。

精製された糖質や食塩、悪い油を避け、多様な野菜、果物、発酵食品、良質なタンパク質と脂質をバランス良く摂る。

この、一見シンプルに見える食事こそが、全身のあらゆる臓器を同時に元氣にする、唯一無二の「正解」なのでしょう。

◆日本の伝統食に学ぼう
1日3食、腹八分目。
そして主食は、玄米・味噌汁・焼き魚・大豆製品。
日本の伝統的な食事には、現代人が抱える不調(糖尿病・高血圧・慢性炎症)を防ぐヒントが詰まっています。

◆ なぜ「油」の摂りすぎに注意が必要なの?
私たちが日常的に使う一部の精製油(リノール酸の多いサラダ油など)やマーガリンは、摂りすぎると体内で「TNF-α」という炎症を引き起こす物質を増やす可能性が指摘されています。

このTNF-αは、
★慢性的な炎症
★インスリン抵抗性(=血糖値が下がりにくくなる原因)
★その他、様々な生活習慣病
に関与していると言われています。

◆ 良質な脂質は「食材」から丸ごといただく
じつは、基本的な脂質は玄米のぬかや、大豆・味噌・醤油などにも含まれています。そして、体内で作ることが難しい良質な脂(EPA・DHAなど)は、焼き魚などの青魚からしっかり摂ることができます。
体にやさしい脂は、伝統的な食材から丸ごといただくのが一番。あえて精製された油を多用しなくても、私たちの体はうまく回るようにできています。

◆ 極端な食事制限の落とし穴
極端な炭水化物制限の反動で甘いものを食べたり、糖質を減らす代わりに質の悪い油を多く摂ったりすると、かえってインスリンが効きにくくなり、血糖値のコントロールが難しくなることがあります。

◆ 戦後の食事が変えたもの
戦後、食生活が欧米化し、特定の種類の植物性油や動物性脂肪の摂取量が大きく増えました。こうした脂質のバランスの乱れが、糖尿病や高脂血症といった生活習慣病の増加の一因になったと考えられています。

◆ だからこそ、原点回帰のシンプルごはん
★玄米
★味噌
★焼き魚や大豆製品
★精製された油は控えめに
そんな昔ながらの食事が、実はあなたの体を守る「いちばん新しい健康法」なのかもしれません。

◆◆玄米の「フィチン酸」と「アブシジン酸」とは?
玄米は「準備の仕方」で最高の健康食になります! フィチン酸やアブシジン酸を「悪」として避けるのではなく、正しい処理(発芽・浸水・発酵)をすることで、その栄養価を最大限に活かしましょう。

①【フィチン酸(Phytic acid)】 玄米のぬか層や胚芽に含まれる、リンを蓄える天然の物質です。フィチン酸は「ミネラルキレート作用(ミネラルと結合)」を持ち、鉄・亜鉛・カルシウムなどの吸収を妨げる可能性があります。一方で、高い抗酸化作用や抗がん作用があるという報告もあります。

②【アブシジン酸(Abscisic acid)】 種子が発芽を抑えるために持っている植物ホルモンの一種。玄米などの未発芽種子に含まれます。 一部の報告では、アブシジン酸がミトコンドリア機能を阻害する可能性があると言われています。ただし、人間が通常の食事で摂る量では影響はかなり限定的だとする意見もあります。そもそも植物ホルモンであり、人間の体内での振る舞いは動物ホルモンとは異なります。

✅ 毒性を無害化し、栄養を最大化する方法
1. 発芽させる 発芽させると、玄米が持つ酵素(フィターゼ)でフィチン酸が分解され、ミネラル吸収の妨げが減ります。同時にアブシジン酸の働きも自然に減少します(種子が発芽モードに入ることで、ブレーキ役のアブシジン酸は不要になるため)。

▶ 発芽方法のポイント: 30〜40℃のぬるま湯に36〜48時間浸け、こまめに水を交換(夏場は雑菌防止に冷蔵庫へ)。わずかでも「ぷちっ」と胚芽が膨らむ「発芽モード」になればOKです。

2. よく炊く・圧力鍋を使う 発芽が難しい場合でも、長時間炊飯や圧力鍋の使用で、熱に弱いアブシジン酸などをある程度不活性化できます。

3. 発酵食品と一緒に摂る 味噌・納豆・ぬか漬けなどの発酵食品を一緒にとることで、腸内環境が整い、ミネラル吸収力が上がります。発酵食品の持つ酵素が、フィチン酸の影響を和らげる助けにもなります。

なんば古流慈手技堂
祓浄復元術整體師

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