オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は、体内で合成できないため、食事から摂取する必要がある必須脂肪酸です。主に魚油や植物油に多く含まれる多価不飽和脂肪酸で、血液の流れをスムーズにしたり、脳や神経の機能維持に重要とされています。

◆オメガ3脂肪酸の種類
・EPA
(エイコサペンタエン酸)
・DHA
(ドコサヘキサエン酸)
・α-リノレン酸(ALA)
などがあります。

◆EPAとDHA:
EPAとDHAは、青魚に多く含まれ、心血管の健康、炎症の抑制、脳機能の改善などに役立つとされています。

◆α-リノレン酸:
エゴマ油やアマニ油などに多く含まれ、体内でEPAやDHAに変換される場合があります。

◆健康への影響:
 オメガ3脂肪酸は、心血管疾患のリスク低下、認知機能の維持、炎症の抑制、関節痛の軽減など、様々な健康効果が期待されています。

◆摂取源:
サバ、イワシなどの青魚、イクラ、タラコ、海藻類、エゴマ油、アマニ油、くるみなどがオメガ3脂肪酸を多く含みます。

◆オメガ3脂肪酸が不足
 乾燥肌、関節痛、気分の落ち込み、疲労感などの症状が現れる可能性があります。また、学習や記憶力、集中力、睡眠の質にも影響が出ることがあります。
具体的に、以下のような症状が挙げられます:
・皮膚:乾燥肌、肌のハリやツヤの低下
・髪:ハリやツヤの低下、抜け毛
・爪:爪が柔らかく、むけたり割れたりする
・関節:関節痛
・脳:集中力の欠如、記憶力の低下、物忘れ
・精神:気分のむら、イライラ、不安
・睡眠:不眠症
・その他:倦怠感、疲労感

◆オメガ3脂肪酸は体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。サバやイワシなどの青魚、亜麻仁油、くるみなどがオメガ3脂肪酸を多く含んでいます。

◆厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、オメガ3脂肪酸の摂取量の上限は設定されていません。ただし、摂りすぎると健康に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

◆摂取量の目安
18歳以上の女性:1.62~1.99g
18歳以上の男性:1.92~2.23g

◆過剰接種
 オメガ3脂肪酸は健康に良いですが、過剰摂取は、血液の凝固を遅らせるため、注意が必要です。
1日に3g以上摂取すると、出血しやすくなったり、便がゆるくなったり、LDLコレステロールが上昇する可能性がある。吐き気や下痢、出血が止まりにくくなるといった副作用が起こる可能性がある。肥満につながる可能性がある。

◆オメガ3は熱に弱く酸化されやすい性質があるため、加熱調理には適していません。
※焼いた場合は20%の減少です。ばんばん焼いて食べましょう。油で揚げるのは駄目ですよ。

◆オメガ3とオメガ6脂肪酸は同じ酵素を使って変換されるため、摂取のバランスが大切です。

なんば古流慈手技堂
祓浄復元術整體師
養成講座より