彼はその日から毎日、頻繁にメールを送ってくれていた。
「ホテルに泊まってるときもナナのことが頭から離れなかった」
「今までと違う想いだから、どうしたらいいか分からない」
「東京で逢うまで待てない」
「早くナナを抱きたいよ・・・」
なんて、メールでストレートに想いを伝えてくる彼に最初は少し戸惑っていた。
きっとここでの出会いで盛り上がっているだけなんだろう・・・
私はあの日よりも少し冷静になって、彼のメールを読んでいた。
でも彼は奥さんのことは全く話さないし、もちろん子供のことも話に上がらない。
きっと東京に戻って、いつもの環境に戻ったら私への気持ちも冷めるだろう・・・
私はそういう気持ちの中、彼は東京へ戻っていった。
彼はただそういう遊び相手が欲しかっただけなんじゃないの?
でも・・・
「今までこんな気持ちになったことがない」
っていうのはどういう意味なんだろう・・・
私にすれば、こんなドキドキしてメールの一言一言が嬉しくて逢いたくなって
高校生のような思いだったけど、こういうことを言ってるのかな。
そういう気持ちのことを言ってるんじゃないのかな・・・
メールで彼が私のことを
「特別だから」
と言ってくれるたびに自分を認めてくれているような錯覚を感じてた。
私の東京での仕事の段取りは徐々に決まっていって、
もちろん当日、彼と逢う時間も予定のひとつになっていた。
そして、彼と逢う日を心の中でカウントダウンしはじめていた。
そんなメールのやり取りが続いたあの日から4日後・・・
昼間の休憩時間に少しメールのやり取り。
「ネイルに行って仕事の打ち合わせに行ってくるね」
「今日は比較的時間があって、ナナのことをずっと考えてしまうよ・・・
また出張、入らないかな・・・逢いたいよ・・・」
というMSG。
その間に私はいつも通っているネイルサロンでケアをしてもらっていた。
そして、ケアが終わったあと、何気なくいつもどおりにメールを見ると・・・
「今、上司と関西に向かってる。急きょトラブルが出てしまって、夜までかかると思う。
詳しいことはまだ分からないけど泊まりで行く予定だから、詳細はまたメール入れるよ。」
私は驚いて、彼とこれほど引き寄せられる理由に戸惑っていた・・・
その日は、偶然夫が出張に行ってる日だったから・・・