彼のそんなストレートな気持ちが嬉しくて、私はますます彼に心を動かされた。


でも、その段階でもうお茶をして3時間・・・


「待ち合わせ・・・そろそろ連絡した方がいいんじゃないの?」


「うん・・なんか、離れたくなくて・・・こんなのなら早く言ってカラオケでも

二人きりになれるとこに行けばよかった・・・」


なんて、高校生みたいに正直な発言で嬉しいような恥ずかしいような気持ちだった。


忘れていたあの時のドキドキした気持ちが戻ってきたような気がした。


「ひとつだけ・・・私、お願いがあるんだけど・・・」


「ん?」


「・・・これからは下の名前で呼んでくれる?」


「ナナって?」


「・・・うん。私も下の名前で呼びたいから・・・」


「・・・メールで練習するよ・・・急には恥ずかしすぎてさ。」


「そだね。私もKって呼ぶの、練習するよ。」


そんな些細なやり取りがすごく嬉しかった。


でも・・・彼の約束の時間が刻々と近づいてくる・・・


「ナナと触れ合いたいよ・・・」


ストレートな彼はそう言った。


シャッターの裏は非常階段が続いているのは知っていた。10階のカフェに居る私たち。


「階段で降りよっか・・・?」


私はそう言った。