これは、まとめとも旅行記とも少し違うのですが、、、

少し気になっていて、引っかかることがあります。

原爆ドームを見たとき、観光客が原爆ドームをバックに記念撮影をしていたのを目にしたのですが、あれはいいんでしょうか、、、?

というのはですね、、、

東日本大震災のとき、私の祖父母の家の塀が倒れてしまいました。

それ以外には怪我も特になく、家の中も無事でしたが、塀だけが、ばたっと倒れてしまいました。

私の祖父母の家は、東北地方のように津波や原発などで本当に大変だった地域とは離れていました。

私の祖父母の住んでいる地域は、物流が途切れたり、道路がゆがんだり、お家が曲がったり、という被害が多く見られました。

そんな様子で落ち着かない生活をしていた頃ですが、倒れたままの塀を写真に撮っていった人がいました。

本当に命に関わるような大きな被害はなかったのですが、人の不幸を写真にとるなんて、と家族でぷんぷん怒っていました。

原爆ドームをバックにピースで記念撮影、、、

これはアリなんでしょうか、、、?

原爆ドームはただの観光地ではありません。
71年前にたくさんの人の命が失われ、恐ろしいことが起きた、という爪痕です、、、。

その記念撮影をしている人たちを見て、おやっ???と思いました。

二度と同じような悲劇が起こらないようにとの戒めや願いがこめられていると、原爆ドームの碑には彫られていました。

それに、戦争や原爆の恐ろしさを知っている方々は、あの場所でピースで写真を撮るのでしょうか、、、?

撮らないような気がします。少なくともピースサインでは撮らないのではないかと。

それを考えると、たった71年という月日で人類はすでに、歴史という長い長い伝言ゲームを間違えてしまったのかしら、、、と思いました。

奈々代照れ