先週の土曜日、チェコにおける第50回目の日本語弁論大会が行われました。
世界でも3番目ぐらいに歴史がある弁論大会です。始まったのは1976年、当時はチェコスロバキア社会主義共和国、
共産主義時代の真っただ中でした。
当時の記録がほとんど残っていないらしくて、何人ぐらい出場したのかとか、よくわからないのですが、とにかく今年は50回と言う記念すべき年なので、日本語教師会もみんなで分担して準備を進めてきました。
初級9人、中級11人、上級3人と言う多くの人が申し込んでくれて、途中、チェコの方々のパフォーマンスも入り、とても温かくて、華やかな大会になったと思います。
今回、作文の部で私の3名の生徒さんたちが申し込んでくれました。そして、中上級の部で2位に入賞したペトルさん、彼は遠距離クラスの生徒さんで月に1回土曜日、何年も何年も通ってきてくださっています。

彼が「日本語との出会い」というタイトルでとてもやさしく、豊かな作文を書いてくれ、それが入賞したと聞いたとき、本当にうれしかったです。彼の作文の一節にあった「私は永遠の初級者です。」と言う文がとても心に残っています。
それから、弁論の部でも3人の生徒さんが出場してくれました。初出場の初級の部のナタリエさん、彼女はスロバキア人ですが、「チェコとスロバキアのはなし」と言うタイトルでスロバキア人としてチェコに暮らす彼女の経験を興味深く話してくれ、2位を受賞しました。

彼女の印象に残る一言は「チェコとスロバキアは兄弟だと思っています。」という文です。チェコとスロバキアが分かれたのは1992年のこと、この若いナタリエさんが生まれる前です。その彼女もそういう風に思うほど、チェコとスロバキアは分かれても兄弟のような関係に思う、世界でも唯一無二の国なのだと思いました。
同じくフィリップさん「サックスフォーンの思い出」と言うタイトル、素敵な夏の思い出を語ってくれました。

中級では「反対の階段」という面白いタイトルで高校生からの視点の人生の哲学をユーモアたっぷりに話してくれました。

二人とも入賞はしませんでしたが、とてもいい弁論だったと思います。今年は皆さんレベルが高く、本当に素晴らしい弁論ばかりでした。
合間にパフォーマンスを入れたので、そちらの準備も大変でした。
私はこちらで着付けを習っている先生にお願いして、生徒さん3人に着物を着ていただいて、ミニ着物ショーをしました。

と簡単に言いますが、事前に打ち合わせ、試着、当日も大荷物を抱えて持ってきていただき、朝から着つけと本当にお疲れさまでした。
その後、この日参加可能な私の生徒さんたちを集めて、日本の「ふるさと」と「おお牧場はみどり」の合唱をしました。あまり知られていないのですが、おお牧場は。。はチェコスロバキア民謡なのです。なので3番はチェコ語で歌いました。
みんなたのしそうでした。でも土曜日のお休みのときに来てくれて、本当に感謝です。それから、忘れてはいけないのが、この合唱の前にモーツァルトのコシファントッテのアリアを歌ってくれた、元生徒さんのヤナさん、彼女は今、イタリアで活躍中のソプラノ歌手なのですが、帰国日を調整して、チェコまで来てくれて、ソロ、合唱と参加してくれたのでした。本当にありがとう。彼女のモーツァルトは本当に美しかった。情緒的で可愛くて、すてきでした。
それからこの日の音楽関係のオーディオをすべて受け持ってくれ、朝からセッティングをしてくれ、合唱のピアノも弾いてくれたのはやはり、日本語の生徒さんのパトリックさんです。
ユニット弦楽三重奏とギター、それにパトリックさんのボーカルで、ピアノの弾き語りです。トークを交えながら、イルカの「なごり雪」鬼束ちひろの「月光」それに山口百恵の「いい日旅立ち」です。ITの専門家なのにこういう活動をやっている、才能豊かな人です。
こんな素晴らしい生徒さんたちのおかげでパフォーマンスも大成功でした。
そして、ご協力くださったみなさん、同じ教師会のみなさん、スポンサーさん、本当に多くの方々のおかげで、このような素晴らしい大会ができたのです。
日本国大使館はこの後、関係者、参加者のために大使公邸で、素晴らしいレセプションを催してくださいました。

こちらのお心遣いにも心より感謝申し上げます。
朝からずっと手伝ってくれた我が家のパヴェルさんにも感謝です。