ミシンの修理 | nanatone-aokimegumiのブログ

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昨日いつものように

 

ミシンで縫物をしていると。。。

 

ガツっ

 

針が取れてしまった。

 

初めての事だったが、

 

すぐに自分で元に戻した。

 

20数年、洋裁をやっていればこれくらいの事は

 

ササっと出来る。

 

が、何かおかしい。

 

ボビンケース?

 

上手く針が動かない。

 

こちょこちょ構ってみるが何かが変だ。

 

素人がいじって直るものではないので

 

速やかにミシン屋さんに行こう!

 

20数年前、このミシンを購入した際はいろいろ

 

お世話になったが

 

この20年はほとんど行っていない。

 

という事は、不具合なく使っていたという事だが。

 

お店があるのは知っていたので

 

20年ぶりに扉を開けてみた。

 

「すみませーーん」

 

誰もいない店内に向かって大きな声を

 

掛けてみる。

 

すると見覚えのあるマダムが出て来た。

 

私の事は覚えていない様子。

 

そりゃそうだよね、20年近く経っているんだから。

 

私よりも15歳ほど上のマダム!という雰囲気の

 

店長さんが「うちの店で購入したものなら

 

修理するわね」と言ってくれた。

 

20数年前だという事を告げ

 

このお店で買ったと証明するものは

 

持っていないと言うと

 

特に気にする事なくマダムはミシンを見始めた。

 

ドライバーを手際よく使って

 

ボビンケースのところをパカっと

 

開けてみると!!!

 

フェルト化した埃がびっしり詰まっていた。

 

「凄いわねぇぇぇ」驚くマダム。

 

掃除をしていない部屋を見られているようで

 

恥ずかしい。

 

すみません。。^^: 苦笑いをするしかない。

 

「違うのよ、これはね、たくさん縫っている

 

という証拠なのよ」

 

こんなにたくさんの埃は久しぶりだと言った。

 

言いながらピンセットで埃をつまんでいく。

 

時には綿棒を使って、

 

出るわ出るわ、埃の塊。

 

これが原因でボビンが浮いてしまったらしい。

 

作業をしているマダムの背後で

 

勝手に椅子に座りながら

 

店内に並べられたミシンを見ていた、

 

音楽が流れていないところも20年前と

 

何も変わっていない。

 

「お店、何も変わっていないですねぇぇ」

 

マダムの背中に向かって声を掛けてみた。

 

くるりとこっちに顔を向けてマダムは

 

「私は歳を取ってしまったけどね」

 

笑えない冗談を寄越して来た。

 

こういう返しが一番困る。

 

言葉には出さなかったが、

 

グリーンの派手な柄のワンピースがよく似合っている。

 

綺麗にお化粧をして、

 

手先をみるとマニキュアもしている。

 

それに比べて私と来たら、

 

部屋と外の区別のない恰好で

 

なんだかトホホ。

 

ミシン、20年溜まった埃を取ったら

 

元通りになった。

 

私も50年溜まった埃を

 

落とさなければと思った(笑)

 

「お代は?」

 

聞くと、

 

「いらないわよぉぉ」と笑顔のマダム。

 

それは悪いからと言うと

 

可愛い乙女のような笑顔でマダムは小声になって

 

「実は私好きなのよ、埃を取るの」

 

耳かきが好きなのと同じなのだろうか。

 

「ねぇぇ、よしえさん、これ見て」

 

奥からよしえさん(60代後半)が出て来て

 

マダムは取れた埃を見せた。

 

「わぁぁ凄いわねぇ」

 

こういう作業が大好物と言ったので

 

遠慮なくお代を払わず帰る事にした。

 

ちなみによしえさんは、はずみ車が糸で

 

絡まったのを取るのが大好物だと言った。

 

なんなんだこのお二人は(笑)

 

素敵なお二人であった。

 

でもちゃんとメンテナンスをした方が良いので

 

たまには来てねと、

 

マダムは言ってくれた。

 

また明日から縫物が出来る♪

 

私はミシンで服を作るのが大好物だ^^

 

 

最近は暑くなって来たので、冷たい飲み物を飲みながら

 

コトコトミシンをかけている♪