1/16スケール LEGEND社製 レジンフュギア US Navy Seals の製作の続きです。
今回は顔の塗装テクニックの紹介です。
このペイントは全てタミヤカラー(アクリル塗料)を筆塗りしています。最後にこれもタミヤカラーのエナメルでスミ入れをして仕上げています。
それでは私のフュギア塗装のやり方をご紹介します。
まづはサーフェイサーを吹きます。
次に、
フラットフレッシュ(XF-15)を吹いた後に面相筆でフラットホワイト(XF-2)で白目を入れます。
白目は描くというよりは塗料の粘度に注意を払い”乗せる”感じで入れます。
十分に乾燥させてから黒目を入れます。
アングロサクソン系なので黒目といいながらブルー(X-4)を使用します。
瞳を入れることでグッと人間ぽくなりますね。
瞳を描くコツは、目玉を眼窩の中央にすることなくやや上方に描くことです。
コトバで説明するのは困難なので絵にするとこんな感じです。
これは間違いです、目玉を眼窩の中央に描いてしまっています。
これが正解の目玉の位置です。
間違った描き方をするとそのフュギアはとても不自然な印象を受けます。
ほんのちょっとしたことですが、この点に気をつけるとグッとリアルなフュギア塗装が出来ますよ。
次は・・・。
アイラインを入れます。下側に入れた写真です。
下側はレッドブラウン(XF-64)を使います。
次に上側のアイラインを入れました。
上側はフラットブラック(XF-1)を使います。
上下でアイラインの色を変えるのは人間の目の上側には、まつ毛やまぶたのシワ等が存在することで色彩情報量が多いからです。
アイラインを丁寧に入れてやることでいわゆる”眼力”が増し生き生きとした表情が出てきます。
アイラインの引き方テクニックは貴方の奥さんや彼女に聞いてみて下さい。女性はお化粧で毎日実践しているので、私より数倍素晴らしいアドバイスが得られるでしょう。
次に非常にわかりにくいですがフラットレッド(XF-7)極々少量涙腺の辺りに点描します。
くちびるにも赤みを入れ、これで顔の基本的な塗装は終わりです。
ついでハイライトとシャドーをいれて顔の凹凸部の陰影を作ります。
フラットホワイト(XF-1)でハイライトを入れました。
鼻梁や頬骨、顎の先等顔の中で出っ張っている部分にはこの様にハイライトを入れます。
次にシャドーをフラットアース(XF-52)で入れます。
まぶたの下やくちびるの下等の影になる部分ですね。
なんか顔に落書きされた人みたいになっています。
でも大丈夫です、次のブレンディングという作業で人間の顔になります。
ブレンディング終了。
ブレンディングとは塗料がまだ乾ききる前に、フラットフレッシュ(XF-15)をアクリル溶剤でシャバシャバな状態にしそれを筆先でつけて、先の”ハイライト&シャドー”を混ぜ合わせることです。
ちなみにこの頃の私の爪先はこの様な状態になっています。
爪先に試し書きをして塗料粘度を確認したり、時には塗料のブレンディングを爪の上でしています。
「もう!このコは、こんなに汚してっ!」とお母さんに叱られそうですが、何気にこの方法は視線の移動量が少なく塗装作業のストレス軽減になりますよ。
約半日かけて、シールズ隊員のお顔の塗装完了!
最後にテクニックというほどのことではないですが、私の流儀を紹介します。
サーフェイサーを吹いた段階でフュギアの顔をよーく観察。
顔の特徴から思いつく著名人を考えます。
ついでWeb上でその著名人の顔写真をよーく観察、特に眉毛の特徴を捉えます。
んで、
PC画面にその著名人の顔写真を映し出し、それを見ながらフュギアの塗装をしています。
そうすることで、顔の陰影や眉毛の形状等ためらうことなく筆が進みます。
ちなみにこのフュギアは・・・。
故スティーブ・マックイーン氏をイメージして塗装しました。
今日はココまで。