nanasiblackのブログ

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僕の兄弟の話です


僕の弟は才能がありました。絵の才能がありました。


言うほど頭もよくなく、運動もイマイチでしたが弟の描く絵の世界は素敵でした。


弟はよく絵の学校に行きたいと親に言ってましたが周りからの反対が


酷かったために普通の学校に入って美術部に入りました。


弟は不満で仕方がなかったそうです。


「どうして、僕をみてくれないんだろう」、「ここをでたいな」、「絵描きたい」


弟の口癖でした。


僕の家はお金が無かったので僕を含めた他の兄弟はバイトをしてました。


1番上の兄は普通のサラリーマン、僕は飲食店で働いてました。


バイトがokな学校だったので親たちは進んで働くようにいいました。


しかし、一個下の弟は体力がもたずバイトは1か月もたたないうちにやめて絵を描きました


「僕は絵が描きたい」


弟はそういって美術系の高校に行かせてもらうように親に頼みました。


親は大激怒でした。兄弟で唯一働かない奴になんで大金をつぎ込まなきゃいけないか


弟はあきらめきれず何度もお願いしました。しかし金銭面を理由に断られ続けました。


弟は普通の学校に通っているにしては確かに絵の才能がありました。賞もよく獲って


テストでもいい点をとって親に見せ「絵をちゃんと学ぶために、ここを出たい」と何度もいいました。


それでも親は絵でなんか食っていけるか、と弟に言いました。


弟は必死でした。勉強が苦手で、けれどこのままでは大学に入るための絵も手につかずで、


あまりに環境が整っていませんでした。


挙句の果てに追い詰められた弟はこの世からいなくなりました。


僕は弟の事を救ってやれませんでした。


弟は確かに絵しかないようなやつでしたが、根はやさしい子で人を嫌えないかわいそうな子でした。


そこで自らこの世を去りました。弟の寂しさに気づいてやれませんでした。


お金に殺されたのか、親に殺されたのか、絵に殺されたのか、


よくわかりません。


けれどこんな後悔はもうしたくないと思いました。


少なくとも本当に頑張ろうとしてる人がいて、なにかしてあげられるなら背中を押してあげましょう。


強がってた弟は笑顔の裏でずっとひとりで泣いてました。


その命が消える前に、できることをしてあげてください。