ボテン達の頭に種が振りかかったと思ったらみるみる間に芽が出てきた。そしておもらしにもキモカビにもそれぞれ1つの蕾がついた。
おもらし「わぁ~ボクにお花がちゅいたぁ~」
キモカビ「わぁい!わぁい!」
喜ぶボテン達をあたし達は無表情で見ていた。クミは
「お前ら花咲かせるつもり?」
と聞いた。
キモカビ「うん!きれいなお花咲かせるぅ~」
おもらし「ボクも~おっきぃお花咲かせるんだぁ」
クミは無表情に
「無理だろ」
と言ってキモカビの蕾を素早くハサミで切った。
チョキン!
キモカビ「ぎゃあぁ~~いたいよぉ~!」
あたし達は
「ボテンのくせにサボるなんて生意気だからこういう事になるんだよ!」
と言ってゲラゲラ笑った。
「次はおもらしだな」あたしが言うとおもらしは
「ヒィッ!……あ…あ」
と怯えながら後退りした。
ボテン達はすぐにあたし達に気付いてキモイ笑顔で話しかけてきた。
おもらし「あっ!にんげんしゃん。ボク達もうこんなに耕したんだぁ~エヘヘ♪しゅごいでしょ~?」
キモカビ「少し疲れたので休んでま…」
キモカビが最後までしゃべり終わるより先にクミの怒鳴り声が響いた。
「お前ら!誰がサボっていいって言った?」
今までニタニタとキモイ笑顔をしていたボテン達は一瞬で凍りついた表情に変わった。
キモカビ「サ…サボってるわけじゃなくて…あの…」
「どっちが先にサボろうって言い出したんだ?どうせおもらしの方だろ?」
あたしはそう言っておもらしを睨み付けた。おもらしは震えながら
「ち…ちがいましゅ…」
「じゃあキモカビか?」
クミが言った。
キモカビ「い…いいえ…あ…あの…」
「まあクソボテン共のどっちでもいい。連体責任だ!」
クミはそう言って小さなジ-ンズのポケットから紙袋を取り出した。紙袋には「ボテン花の種」とプリントされていた。クミはボテン達に紙袋の種を振りかけた。
おもらし「わっ!なにこれぇ~」
キモカビ「わあっ!」

「ボテン達楽しませちゃっていいの?」
あたしはクミに聞いた。
「あたし達のお楽しみはこれからだよ」クミは言った。2コのボテンは耕しながら笑顔でおしゃべりしている。
おもらし「お花い~っぱい咲くといいなぁ☆お花の髪飾りつゅくるんだぁっ」
キモカビ「ボクはおいちい野菜がいいなぁ」
おもらし「でも…ちょっとちゅかれちゃったぁ。しゅこし休もうよぉ~」
キモカビ「うん。休もう。」
ボテン達は一旦鍬を置いて休憩し始めた。
「ミカ、行くよ」
クミはそう言ってボテン達の所へ走って行った。あたしも後を追いかけて行った。