哲学的な何か、あと数学とかの感想
ずぶのシロウトには、いやずぶのシロウト向けでもフェルマーの最終定理についてはサイモン・シンの本をおすすめしますねー。
読了日:08月20日 著者:飲茶
名曲の暗号: 楽譜の裏に隠された真実を暴くの感想
かなりマニアックな領域に踏み込んでいる本で、クラシック上級者向けといえるでしょう。こういう話は面白いのですが、知らなくてもクラシックの名曲は楽しめると思います。あえて言えば、音楽の本質とはあまりかかわりあいのない話。面白いですが(笑)
読了日:08月15日 著者:佐伯 茂樹
小暮写眞館II: 世界の縁側 (新潮文庫nex)の感想
「世の中には不思議なこともある」という世界観で、それはSFでもそうだから別にいい。Iを読んだところでなにかすっきりしなかったが、IIでそういう前提なのねということがよくわかった。要は人間が描けているかという点からいえば、さすがは宮部みゆきさんだといわざるを得ない。Iより二重底構造のIIの方が面白い。Iの方は設定の描写で手間がかかったのでしょうがないのだが。
読了日:08月07日 著者:宮部 みゆき
ノワール-硝子の太陽 (中公文庫)の感想
ノワールとルージュで対をなす小説。それぞれ中公文庫、光文社から出ている。両社の顔を立てたのかな?二つのシリーズが交錯するので、これは手間がかかっただろうなぁ。解説にあるようにノワールの方は、誉田さんの「必殺仕掛け人」である「歌舞伎町セブン」シリーズなので、最後の「仕掛け人の仕事」に入ってからは型どおりであり、それを可能にするために「それはないだろう」という犯罪が出てくるが(実際かなり脱力する)これはしかたのないところなので目をつむることにします。ルージュともども面白かったです。勝俣ってのは悪いやつだなぁ。
読了日:08月05日 著者:誉田 哲也
線の音楽の感想
元の記事がエピステーメーに不定期連載されたのが1977年からだそうで、1979年に単行本として出た。この難しい(私には)本が2014年に復刊されるというのはすごいですね。またもや哲学の時代がやってきたのだろうか。
読了日:07月16日 著者:近藤譲
硝子の太陽R-ルージュの感想
姫川玲子シリーズのファンだが、これはまたかなり政治がらみに踏み込みましたね。幕切れも見事でした。
読了日:07月11日 著者:誉田哲也
内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ (角川oneテーマ21)の感想
言い方が悪いかもしれないが「面白かった」。特に極右の鈴木邦男氏とか、今はなき「みんなの党」の江田憲司氏とか、そういう見方もできるか、と思わされるところもある。
読了日:07月01日 著者:保阪 正康,東郷 和彦,富坂 聰,江田 憲司,金平 茂紀,松元 剛,鈴木 邦男,宇野 常寛
西洋音楽史 印象派以後の感想
大変な労作だと思うが、特に第二部の無数の作曲家の作品を昭和42年にどうやって聞いたのだろうというのがさしあたっての疑問である。
読了日:06月26日 著者:柴田 南雄
キーワード150 音楽通論の感想
アカデミックに、音楽に関する総論を学んでいないので、この本はありがたかった。ポピュラー音楽から所謂「現代音楽」や民族音楽までを網羅しており、「音楽」全体を概観するには格好の著である。初版で読んだので譜例に何箇所か大きな間違いを見つけたが、新版では修正されているであろう。西欧の音楽は西欧では「民族音楽」とよばれず、同様に日本でも自国の民族音楽を「民族音楽」と呼ばないが、中国・韓国ではむしろ誇りをもって「民族音楽」と呼ぶという指摘が面白い。
読了日:06月21日 著者:久保田 慶一,上野 大輔,川本 聡胤,木下 大輔,本多 佐保美,白石 美雪,神部 智
音楽の現代史 (岩波新書 黄版 358)の感想
1986年の出版だが、今読んでも十分面白い。20世紀初頭の音楽を当時の政治状況を絡めて叙述するという、ロスの「20世紀を語る音楽」の序章といってもいい。つくづく、音楽は時代を離れては存在し得ないと思わされる。
読了日:06月15日 著者:諸井 誠
バーのマスターは、「おかわり」をすすめない 飲食店経営がいつだってこんなに楽しい理由の感想
酒はほとんど呑まないのでBarにも縁はないのだが、芸談を聞くように、水商売の人の話は面白いので好きだ。林さんの話も大変面白い。しかし、もちろん(?)bar bossaに行ったりはしませんけど。だって、私めっちゃ悪い客だから(笑)
読了日:06月14日 著者:林伸次
絹の家 シャーロック・ホームズの感想
「かささぎ殺人事件」が傑作だったので、これも読んでみようと思った。もちろん悪くない。よく書けている。他のホームズ物の特徴をよくとらえて、かつ他の作品に触れたり、矛盾しないようにして、大掛かりな仕掛けもある。でもやっぱりオリジナルにはかなわない。あたりまえかー。しかし、ワトソンが遥か後日に書いているという設定だけでも、シャーロック・ホームズのファンにはたまらないものがありますね。こういうの近頃の言葉で「ムネアツ」っていうんでしょうか(笑)
読了日:06月13日 著者:アンソニー・ホロヴィッツ