池谷裕二さんの「ココロの盲点」に挙げられた例だが:
体調不良で病院で検査したところ、病気A,B,Cのいずれかである可能性があり、Aである確率が80%と診断された。残り20%はBかCである。X検査を行えば、Bであれば陽性、Cであれば陰性、Aであれば陰陽半々の結果が出る。という条件でこの検査をしても意味はないというのが池谷さんの結論。ロジックはわかるがこういう検査は現実にはよく行われており、必ずしも意味がないとは言えない。
例えば、この場合でBが極めてシリアスでかつBであればあまり副作用のない特効薬が存在する場合、X検査を受けて陽性であれば特効薬を処方することはありえるだろう。逆に言うと、陰性であればその可能性を排除することができ、AとCを考えればよいことになる。