「特異度」という言葉がわかりにくいな。英語でもspecificityか。これもわからんな。
100人に一人がかかっているAという病気があったとして(有病率1%)、これをある検査Bで検査するときに、
「感度」というのはAに罹っている人の内、何パーセントを陽性と正しく診断できるかであり、「特異度」というのはAに罹っていない人の内、何パーセントを正しく陰性と診断できるか、
ということなんだけど、この用語そのものが素人にはわかりにくい。
検査Bの感度が99%、特異度も99%とすると、10,000人の被験者に対して、結果は次のようになるはず。
A NO-A 合計
陽性 99人 99人 198人
陰性 1人 9,801人 9,802人
合計 100人 9,900人 10,000人
感度 99% (99/100)
特異度 99% (9,801/9,900)
陽性的中率 50% (99/198)
陰性的中率 100% (9,801/9,802)
「感度」の方は、「有病者診断正解率」であり、「特異度」の方は「無病者診断正解率」とでも言った方が、事情はよくわかる(長いけど)
陽性的中率というのは検査で陽性と診断された人の内、本当に病気Aにかかっていた人の割合、陰性的中率は陰性と診断された人の内、本当に病気にかかっていなかった人の割合である。こちらは直感的に理解しやすいように思う。
有病率の低い病気の場合、感度の高い検査をしても、本当に病気にかかっているかどうかは、また別の話ということで、最初の検査で陽性だったからといって、がっかりするのはまだ早いというお話。