先日の八王子古本市で購入
『JAPAN as SAMURAI』株式会社本造り空sola 2014年6月20日初版
漫画グループ『JAPUNCH』の「侍」「日本」をテーマにした作品集
著者は森田拳次先生、鮎沢まこと先生、クロイワ・カズ先生、クミタ・リュウ先生、ウノ・カマキリ先生、所ゆきよし先生
発行当時で平均年齢が70歳を超えているとのこと
この作品集の特徴は1コマ漫画が多いこと
「侍」「日本」がテーマと書いたが、最も大きいテーマがCARTOONを描くということだと思う
森田拳次先生の冒頭のあいさつにこうある
パソコンや携帯の普及、それからコミックマンガの爆発的な人気等の影響で、我々の描いている一コマや四コマ(カートゥーン)は衰退の一途と言っても過言ではありません
現在は漫画=コマわりのストーリー漫画というイメージだが、かつてはこの一コマ漫画こそが漫画だった
おそらく「JAPUNCH」というグループ名も、日本におけるそのルーツである、絵新聞『JAPAN PUNCH』からきたものと思われる
確かに雑誌や新聞などの媒体に寄稿して原稿料を得る、作品集で印税を得るという形態では衰退したが、個人的にはSNSに残ったと思う
発行当時89歳の鮎沢先生は後書きでこう述べられている
「ナンセンスとかパロディと云うものは余程文化が爛熟して、腐る寸前まで爛熟した所から発生するものだ」と、開高健は云っています(最後の晩餐)。
ナンセンスヒトコマ不在の今は何なんでしょう、(かわいい)に代表される、文化の幼児化です。
うーん、耳が痛いな💦