僕のまんがが載っている『電撃コミックジャパン』誌はデジタルコミック専門誌で、データをダウンロードして読む雑誌だ。
つまり、データのみの雑誌で、モノとしては存在しない。
ところが、その存在しないはずの『電撃コミックジャパン8月号』という物体が、ここにある。
これは作者や、関係者筋に配るために特別に刷られた、非売品の本だ。
非売品の雑誌がもらえるなんて、本好きとしてはうれしくなってしまう。
少数刷りのためかすごくつやつやしたいい紙が使われており、印刷のノリも最高。
それにしても、「電撃」系の雑誌の表紙を諸星大二郎先生が飾るというのも、すごいことだ。
(同じ月に出た電撃系の雑誌を並べてみれば、そのインパクトは理解できるはず)
諸星先生と稗田礼二郎のファンである僕は、このこともうれしい。
僕がペンタブで必死こいて描いたカラーページもある。
僕のCGの師匠は屋台くんという人だ。
もう20年来の友人になる。
Photoshopの使い方を教えてくれたのも彼だ。
これまで、僕はCGを描くのにペンタブを使ったことがなかった。
「マリオペイント」みたいに、マウスで塗り絵していたのだ。
でも掲載にあたって扉絵をカラーで描くことになり、それも「映画ポスターみたいな絵」にすると決まったため、どうしてもペンタブを使う必要ができた。
そこで、屋台くんにお願いしてペンタブの使い方をレクチャーしてもらった。
僕のPhotoshopの使いかたはまさに「マリオペイント」レベルだったのだが、彼は僕の知らない技や機能をサクサク使っていく。
嗚呼、Photoshopに触れてもう10年になるけど、僕ぁPhotoshopのことなんてなんにも知らなかったんだなあ!
快く引き受けてくれた屋台くん、ありがとう。
そんな屋台くんだから、彼の描くCGはもちろん僕のなんかよりはるかに美麗だ。
彼のCGは、おもに彼のブログで見ることができる。