中国は北京市、王府井(ワンフーチン)の大きな書店で購入。
29.8元。
1元が15~16円くらいだから、日本円で450円ってとこかな。
フルカラーでこの価格は安い。
発行は2005年。

$藤田かくじのブログ

「王府井は日本で言えば銀座みたいな場所です」とガイドさんが自慢げに言っていた。
中国はいわゆる公立の図書館が有料のため、本は本屋で立ち読みをするのが当たり前です。
ブックオフ同様、ず~っと立ち読みしてても店員もなにも言いません。
立つのがだるくなって座り込んで読んでる客もいます。
読み終わったら本棚に返します。
そんな具合だから、この本もすでに古本状態です。
さらに、中国も欧米同様、本は基本的にペーパーバックだから始末がわるい。

『漫友』は主に日本のマンガの情報誌らしいです。
日本でいうと『ぱふ』かなあ。
これはその増刊で、100人のコスプレ姿を掲載した写真集となっております。
この書店のマンガコーナー(『MANGA』は海外では、日本のマンガを指します)にはこうしたコスプレ写真集がほかにも何冊か置いてありました。
たぶんむこうのレイヤーが、これを見て衣装や化粧の参考にするんだと思います。
化粧の仕方の記事なんかもあります。

コスプレのネタは、日本とほとんど変わりありません。
2005年当時なので、『NARUTO』『ガンダムSEED』『テニスの王子様』『犬夜叉』『黒執事』なんかですね。
あと、特に題材はないけどゴスロリや、あっちの神様やお姫様の装束なんかもあります。
コスプレのレベルはさすがに写真集に出るくらいなんで、みんなかなりのモンです。

表紙を飾っているのは、実は日本人のレイヤーです。
レイヤーネーム椎名朔哉さん。
僕は寡聞にして存じ上げなかったんですが、中国やアジアのオタクの世界ではかなりの有名人で、イベントなんかにひっぱりだこみたいです。
巻頭ページには椎名さんのメッセージが。
それにしても、彼のメッセージの中国語訳が、だいぶ原文と違う気がするんだけどな。
とにかく、中国の雑誌を飾るほど有名なレイヤーが日本にいる、というのは知られざる事実だと思いました。