ここで働きたいと言った樹里。


嬉しかった。


でも‥‥なんだろう、この違和感。



そうだ、僕に敬語を使ってる。


昔みたいにじゃれて来ない。


ま、仕方ない。


ここでは上司と部下みたいなもんだから。



子供達、特に女子に大人気の樹里。


当たり前だ。


こんなに可愛くて頭が良くて頑張り屋だもの。


思った以上に頑張ってくれてる。


それに家のことまでやってくれるなんて。



日に日に増える生徒。


もう、二人では無理になって来た。


そろそろもう一人入れよう。


でも、若いイケメンはダメだ。


樹里といい仲になったりしたら困る。



そんな時、来てくれたのが植田さん。


元教師のシングルマザー。



男子に大人気。


良かった、これで二期生も実績出してくれそう。



怪我の功名


樹里がこの人に嫉妬してるように感じる。


しめしめ


もしかしたら樹里がまた、僕を男として見てくれる日が来るかも。


だったら嬉しいな。




‥‥ふぅ、まんまと罠に掛かったのか、私。