あの頃とは、まるで別人だ。
目を閉じると、あの時の先生と同じ人だとは到底思えない。
私は耳がとても感じやすい。
それをさっきお風呂場で気付いた先生は、耳を執拗に責めてきた。
凄い‥‥気持ちいい。
そのままクルッと私をうつ伏せにした。
「樹里はここも感じるんだよね。」
そう言って、うなじからお尻までツーっと舌を這わせた。
全身に電気が走った。
あの短時間でここまで分かるものなんだ。
凄いよ‥‥先生。
「いい?」
「いいよ。」
そのまま後ろから突かれた。
気持ちいい。
でも先生、早いよね、きっと。
ん?
そうでもないや。
凄いよ
私の方がもう‥‥
気付いたら先生に腕枕されていた。
「樹里‥‥僕、どうだった?」
「とてもステキだった。もう離れられないくらい。」
「そうか。良かった。樹里もすごく良かったよ。あの頃よりもずっと。」
「先生‥‥また‥‥会ってくれる?」
「もちろんだよ。」
お互い離れ難くて、ずっと求め合った。
結局
寮の門限ギリギリに帰宅した。