こんにちは、むーんです。

皆さんはお正月飾りはいつ頃まで飾っていますか?

うちは次のイベントが始まるまでの期間は寂しいので何となく残しています。(片付けてないだけとも言う…)

ひな祭りのおひな様は早くしまわないとお嫁に行き遅れるとよく言われましたが、お正月飾りは別にいいですよ…ね?
そろそろしまわないと…な~…

というわけでお正月に観たDVDのご紹介です。


西遊記リローデッド~A Chinese Tall Story~(DVD)




 

レーベル:ユニバーサル/Emperor Motion Pictures
品番:UARD-48107
発売日:2007/9/13

オススメ度:★★★☆☆
マニアック度:★★★☆☆
難易度(ききやすさ):難★★★☆☆易


2005年公開、香港映画。劉鎮偉(ジェフ・ラウ)監督作品。主演は謝霆鋒(ニコラス・ツェー)と蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)。

中国語名:情癲大聖、英語名:A Chinese Tall Story、日本語名:西遊記リローデッド。
英語名に「Tall Story」=”ほら話”とあるように西遊記をベースにはしていますが、全くの別のお話と思った方が良い作品です。
西遊記と言えば、三蔵法師が孫悟空らを引き連れてインドまで経典を取りに行く途中妖怪に襲われてドタバタ劇を繰り広げる…というイメージだと思います。ですが、この作品、孫悟空らが登場するのは冒頭部分と最後の部分のほんの十数分ほど。残りは三蔵法師と醜い妖怪の女の子(という設定)の二人がメインで登場します。そうなんです。この物語は三蔵法師と妖怪の女の子の愛の物語なのです!え?三蔵法師はお坊さんだから恋愛禁止?いやいや、愛するもののために戦う。それで良いのです!…っていうか、三蔵法師、不良になりますから、リーゼントの。あ、一応、三蔵法師の恋愛禁止?についてはラストのシーンで回収されます。


作品の方向性としても歴史冒険ファンタジーというよりは「CGアクション恋愛コメディ」という感じでしょうか。何じゃそりゃ?という声が聞こえてきそうですが、実際この映画はCGの妖怪によるアクションもあれば、ダンスもあり、スパイダーマンやスターウォーズ、マトリックスなどのハリウッド映画のパロディありと何でもありと言った感じで展開されています。少林サッカーのような感じですかね。妖怪あり、異星人あり、ロボットあり、宇宙船ありのシッチャカメッチャカな雰囲気はなかなかの豪快っぷりです。日本語作品名「西遊記リローデッド」(マトリックスリローデッドのパロディ?)とは良くできたものです。


映画のレビューをみると「ストーリーがおかしい」「西遊記ではない」とかの酷評もあり、中には「久石譲も仕事を選んだ方が良い」というコメントもありました。
ですが、何も考えず純粋に楽しむというスタンスで観れば、この映画は意外にも面白かったです。西遊記パロディ云々関係なく単純に面白い。そんな映画でした。そして音楽が面白い。次々とめまぐるしく変わるシーンにぴったり合わせて音楽も振り幅自由に駆け巡る。久石さんはジブリで数秒単位でシーンに合わせ音楽を作ることは有名ですが、同じ手法で音楽が作られている様に思います。ともすればガチャガチャになりそうなストーリー展開を見事な音楽でサポートしていく。久石マジック全開です。

 

 

テンポ良く繰り広げられるアクションシーンやCGによる迫力ある映像も見事ですが、時々挟まれる広大な大地の風景の見事な美しさ。

コントラスト強めで、どちらかというと日本の映画の様に「自然」な風景美というよりはイルミネーションの美しさのようなメリハリの利いた「人工的な」風景美という感じでしょうか。

それでもドンドン変わるストーリー展開のちょっとした息抜きや目の保養に風景の美しさが印象に残ります。

 

 

冒頭のシーンでの石版に刻まれた古代文字?をライトを照らしながら解読していくとそこには様々な文字が浮かび上がるというシチュエーションもカッコいい。そこに浮かび上がる「原作音楽 久石譲」の文字。そして流れるメインテーマ(サントラ2曲目)。たまりませんなぁ。



エンドロールの久石さんはこちら♪

いつもどおり鋼琴(ピアノ)は久石さんが担当していますね。




謎なのは前回ご紹介したサントラにも収録されていない曲が使われている部分があって、その曲をDVDの公式Youtubeから見つけました。DVDに収録されている「オリジナル劇場予告編」と同様のものです。

この動画の後半1分29秒あたりから始まる曲は映画のワンシーンに登場するのですがサントラには収録されいません。

前半の曲も私の記憶の中にはない曲なのでサントラにも映画本編にも収録されていないように思います。

この動画の音楽は久石さんの作品では無いのでしょうか?…情報をお持ちの方がいらっしゃれば教えて下さい。

それにしても、この動画を見るだけでもこの作品の「何でもあり」な感じは分かっていただけると思います…はい。

 

 

疲れたときに何も考えず観る。それで楽しい。
よろしければ皆さんもぜひ一度ご覧になってみてください。
久石さんって本当にすばらしいですね。
では。

 

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