こんにちは、むーんです。


番組(アリオン特集)の途中ですが、ここで臨時ニュースをお送りします。

日本時間21日午後5時頃、久石譲界隈に住む"むーん"と言う女性(年齢不詳)が、遂にレコードプレイヤーを購入したと発表がありました。インタビューによると「Maria/冬の旅人」と言うレコードを入手したことがきっかけと話しており、今後もレコードを購入し続けたいと語っています。


と言う訳で初のレコード紹介はコチラです〜♪

Maria/冬の旅人





レーベル:NECアベニュー
品番:NOOE-9
発売日:1989?

曲目:
1:MARIA(日本語バージョン)
2:冬の旅人


オススメ度:★★★★☆
マニアック度:★★★★★
難易度(ききやすさ):難★★★☆☆易


有線プロモーション用シングルレコード(非売品)。

たまたまネットで見つけて、マリアの日本語版?そんなの知らない!買わなきゃ!という事で、CD・DVD収集までに収集範囲を絞っていた私の心をいとも簡単に打ち破ってくれたシングルレコードです…

レコードプレイヤーも何十年も持っていなかった(初めてとは言いません!)ので

改めて今回のためにレコードプレイヤーを購入してしまいました。

プレイヤーを購入したからには、他のレコードでしか聴けない久石ミュージックが聴けるわけでして。

当分、久石譲探しの旅も終わらないことがココに確定してしまいました(遠い目)

A面に「MARIA」、B面に「冬の旅人」が収録されていますが、

「冬の旅人」はシングルCD「冬の旅人」に収録されているものと同一でした。

(「冬の旅人」も「illusion」に収録されているものとシングルCDに収録されているものでは歌詞が異なる)

 

 


「MARIA」はアルバム「PRETENDER」に収録されていますが、このシングル版との違いは以下の様なものでした。

・歌詞が日本語。

・前奏の一部(サックス導入部分)が数小節カットされている。

・伴奏(のアレンジ)が一部異なる。

・久石さんの歌が一部二重に録音されている(ハモっている??)

・コーラスが若干多め。

・PRETENDERバージョンは最後がフェードアウトになっているが、シングルバージョンはフェードアウトせずに伴奏がストップした後に「マリーア」のヴォーカルで締めくくられている。

などの違いがありました。

 

一番大きな違いは歌詞が日本語だという事です(歌は久石さん本人)。

「歌詞:麻生圭子・久石譲」の記載があるので歌詞の一部を久石さんが書いているかもしれません(もしくは編集?)

PRETENDERバージョンはそのアルバムの流れから英語の歌詞になることは当然の流れと言えると思います。英語の歌詞を使うことで全曲通してのバランスが整っていると思います。

ですが、以前から私は英語の歌詞がしっくりきていなくて(久石さんの発音もそれほど…(;゜ロ゜)オコラレル)

この日本語バージョンを聴いて「ああ、なるほど」と納得しました。

(30年のモヤモヤが解消されました…(笑))

日本語の方がこの曲の色っぽいイメージにマッチすると思いました。

まぁ、久石さんが日本人で、日本語の発音の方がネイティブだということもあるかと思いますが…

ただどうしても歌詞と曲との違和感は拭いきれず、改めて英語版を聴くと「やっぱりこっちの方が良いかも?」と思ってしまったり。

ムーディなバラード感なら日本語版、曲とのマッチ感なら英語版と言う感じになるでしょうか?

久石さんが日本語版と英語版の2つを作ったジレンマが何となく分かるようでした。


最後の伴奏がストップした後にヴォーカルだけで「マリーア」と歌って締めくくるのもとてもカッコいいです。個人的にはこの終わり方を聴くだけでもこの日本語版をオススメするほどに気に入りました。

なにか呼びかけられているようで。訴えかけられているようで。誘われているようで。

若い頃のイケボの久石ボイスで言われると尚更です。

それにしても、このシングルの謎がとても深すぎて疑問が次々わいてきます。

ジャケット(紙ぺら一枚に両面印刷されたもの)の裏面には

「MARIA発売に先がけ、有線のみのプレミアム盤!!」とあります。

「有線のみ」という事からこのシングルは宣伝用に有線で流すことを目的に配布されたという事は想像できます。

よって非売品であるというのは分かるのですが、「MARIA発売に先がけ」って何ですか??

「発売に先がけ」て宣伝用に作られたという事は「MARIA」のシングルが一般販売されていたのでしょうか??

裏面の写真には「PRETENDER」のジャケット写真や説明も載せられており、「MARIA英語バージョンが収録されています」との記載もあります。

「発売に先がけ」の「発売」とは「PRETENDER」の事を指すのか、はたまた「MARIA」シングルの事を指すのか…

「PRETENDER」の方(英語版)が先に作られたのか?シングル(日本語版)の方が先に作られたのか…

謎を解く1つのキーはピアノ楽譜として1989年に発売された「久石譲PRETENDER/プリテンダー+ベスト」の中に曲目解説として久石さんが「これ(MARIA)はシングル用に作った楽曲で」という記載です。
この記載から少なくとも当初MARIAはシングル用に作曲されていて発売の予定もあった。という事が推測されます。

ですが、その先については全く分かりません…はたしてシングル版は発売されていたのでしょうか???

もし、情報をお持ちの方がいればコッソリ教えて下さいね!


参考記事:

PRETENDER【CD紹介その27】

illusion【CD紹介その26】


それにしても、技術の向上って素晴らしいですよね。

以前持っていたレコードプレイヤー、こんなにキレイな音出てなかったように思います。

ノイズも少ないように思いますし、近年アナログがもてはやされているのも分かる気がしました。

CDが世の中に出現したときは「こんなにクリアな音が出るなんてすごい!これからはデジタルの時代だ!」

とビックリしたものですが…昭和のオバちゃんの昔話でした…ハイ!そこ!年齢を計算しない!!

聴いても聴いても新しい発見がある久石さんの曲の多さ、多彩さ。そして奥深さ。
久石さんって本当にすばらしいですね。
では。