こんにちは、むーんです。
今日は心地よい日和でしたね。
皆さんは気持ちの良い日曜日を如何お過ごしですか?
私は夏に向けて、部屋の掃除と模様替えなどをしていました。
体が埃っぽい~!
さて、本日は「ワールド・ドリーム・オーケストラ」のアルバムをご紹介します。
「パリのアメリカ人」
レーベル:ユニバーサル
品番:UPCI1036
発売日:05/11/30
曲目:
1:パリのアメリカ人[1:15]
2:男と女[4:43]
3:ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ[3:22]
4:ロシュフォールの恋人たち[4:13]
5:Le Petit Poucet[5:16]
6:夜も昼も[4:15]
7:ビギン・ザ・ビギン[5:30]
8:ラスト・タンゴ・イン・パリ[4:40]
9:ソー・イン・ラヴ[6:57]
10:太陽がいっぱい[4:25]
11:シェルブールの雨傘[6:57]
12:白い恋人たち[5:20]
13:(エンハンスド)「ワールド・ドリームス」動画収録[5:51]
オススメ度:★★★★★
マニアック度:★☆☆☆☆
難易度(ききやすさ):難★★★★☆易
久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ(W.D.O)第二弾。
2005/12/2東京すみだトリフォニーホール、同12/5新潟県民会館、同12/5横浜みなとみらいホール、同12/6東京サントリーホールのライブ録音。
初回限定特典としてCDがエンハンスドCDになっており、PC上で
最後の13:「ワールド・ドリームス」が動画として見られるようになっています。
映像より、東京すみだトリフォニーホールでの演奏と思われます。
ただし、画像は非常に粗く、400×240ドットしか無いため現在の一般的な画質には到底及びません。
あくまでも「おまけ」として楽しむものといった感じです。
W.D.Oが発足して、久石さんのライブが久石さんご自身の作曲のものばかりで無く
様々なジャンルの曲を演奏するようになっての2枚目のCDになります。
私はこのアルバムが非常に気に入っていて何度聞いたか分かりません。
久石さんってホントに選曲のセンスが良いですよね。
W.D.O第一弾のアルバムもそうでしたが、私の好みの曲ばかりそろっています。
(参考記事:ワールド・ドリームス【CD紹介その73】)
中でもお気に入りは、
9:ソー・イン・ラヴ[6:57]
でしょうか。
この「So in Love」という曲は1948年、ミュージカル『キス・ミー・ケイト』の劇中歌としてコール・ポーターさんが作曲された曲で、
日本人にはかつて日曜日の夜に放映されていた「日曜洋画劇場」のエンディングテーマとして有名です。
ただし、「日曜洋画劇場」のエンディングテーマでは
モートン・グールド楽団の演奏によってピアノ協奏曲風にアレンジされたものになっており
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を思わせるような重厚な編曲になっています。
私も含め、「So in Love」と言えば、この編曲での演奏を思い出す人も多いのでは無いでしょうか?
そしてこのアルバムの「So in Love」もその影響を受けているのか、
はたまた久石さんのユーモアあふれる遊び心なのか、
後半のアレンジ(2:56~)が、「日曜洋画劇場」のエンディングテーマを思わせるような、
いや、それよりもはるかにラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を想像させるような編曲になっていて、
この曲を聴いたときは思わずニヤッとしてしまった記憶があります。
たぶん、聴いた人全員が
「ってか、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ソックリじゃん!ビシッ!!」
とツッコミを入れることうけあいです。
余談ではありますが、若かりし頃、
「日曜洋画劇場」のエンディングテーマは
私の音楽仲間の間でも話題の曲で、「誰の」「何という曲」なのか長年疑問になっていました。
あまりに編曲が凝っているので元の曲が分からず、
また当時疑問が抑えきれなかった先輩がテレビ局に電話をして出自を聴いたそうですが
テレビ局の担当の方も音源が何であるか分からないと返答されたという逸話が残っています。
インターネットの発達した現在では当然のように音源などの情報が明らかになっていますが
2000年初頭までのインターネット未発達の時代ではこの曲や金曜ロードショーのオープニングテーマなど
素晴らしい曲の出所が分からないまま聴いていたという何ともゆるーい時代でした。
久石さんのユーモアあふれる遊び心が聴けるアルバム。
よろしければ皆さんもぜひ一度お聞きになってみてください。
久石さんって本当にすばらしいですね。
では。
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