「その気になればやせられる」 言い訳に潜むリスク

ダイエットは体との対話。“交渉”して、落としどころを見つける

 リバウンドしやすい人は、「体重が一気に減る方法」を好む傾向があるという。極端な方法で急激な減量をして満足し、その後、元の食事に戻って体重も一気に戻る。「潔い」といえば聞こえはいいが、体を大切に扱っているとは言い難いだろう。

 人間の体は機械ではない。「0か100か」というデジタル思考では割り切れない曖昧な部分が常にある。やや大げさにいうなら、人生とはそういうものだ。

 「ダイエットもそうです。○か×かではなく、その間のどこが“落としどころ”なのかを探ることです。そのポイントを、自分の体と対話しながら見つけられれば、無理なく体重をキープできるようになるのです」

 対話をして、落としどころを見つける。まるでビジネス交渉のようなプロセスだが、お互いが納得するいい関係を築くという意味では、案外、似ているのかもしれない。

 「そんなふうにして、3年ぐらい体重や体形をキープできれば、多少のことでは変動しないようになります。そこまでいけば、本当のダイエット成功です」


日本経済新聞より
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO78784860T21C14A0000000/?df=3

体重のキープまでを考えてダイエットしたいですね。

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“ご褒美メニュー”を見つけることが大事

 伊達さんが勧めるのは、こんなアプローチだ。1週間のうちの2、3日だけ、ダイエット前によく食べていた食事に戻してみる。そして、そのときの体調や体重の変化、食べたときに「おいしい」と感じるかどうかなどをチェックする。

 「これはもう食べなくていいと思ったものは、自分の食生活リストから外します。これは今後も食べたいと思ったものは、どれぐらいなら食べても大丈夫かを探るのです」。そうやって、間引けるものは間引きつつ、例えば「ラーメンは週2回まで」といった目安を、自分と相談しながら一つずつ見つけていく。

 「おいしいと感じるものや、食べて幸せになれる食べ物を、ご褒美メニューとして残しておくことはとても重要です。『これは食べてはいけない』ではなく、『どこまで食べていい?』という発想で、自分のスタイルを作っていくのです」

 どういう形で残せばご褒美になるかを決めるのも、本人次第。例えばお酒の飲み方でも、「たまにでもいいからガーッと飲みたい」という人もいれば、「少しでも、毎日飲むのが楽しみ」という人もいる。前者なら「飲み会は週2回まで」のような形になるだろうし、後者であれば「毎晩缶ビール1本の晩酌」などとなるだろう。自分が納得できる、オリジナルなスタイルを見つけることがカギなのだ。

日本経済新聞より
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO78784860T21C14A0000000/?df=2


ご褒美は大事ですね。上手く使いたいですね。


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体重を減らすと、減った体重をキープするは別モノ

 では、そういう人はどうすればいいのだろう。リバウンドした過去はもう変えられない。だからこの先、同じ失敗を繰り返さないようにするしかない。そのためのコツを、伊達さんはこう話す。

 「体重を減らす方法と、減った体重をキープする方法は違います。リバウンドしないためには、キープする方法を知る必要があります」

 一般にダイエット法として世の中に出回っているのは、体重を減らす方法だ。

 これはもう、星の数ほどいろいろなやり方があるが、「体調を損なわずに体重が減るのであれば、何でも構いません」(伊達さん)。リバウンド経験者の場合、曲がりなりにも一度は体重を落とした経験があるのだから、以前のやり方にもう一度取り組むのも悪くない。ただし筋肉をこれ以上減らさないために、たんぱく質(肉、魚)は意識して食べるように注意しよう。

 できれば、何か運動をして筋肉を刺激する方がいい。エクササイズやスポーツに取り組めば理想的だが、日常生活の中で「なるべく歩く」「階段を使う」「電車で立つ」「掃除や洗濯などの家事で大きく体を動かす」などを心がけるだけでも、ずいぶん違う。

 そして大事なのは、体重が減った後だ。

 「減った体重を維持するやり方には、スタンダードな方法はありません。自分に合ったオリジナルな食生活を、試行錯誤しながら見つけるのです」


日本経済新聞より
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO78784860T21C14A0000000/?df=2


ダイエット成功後は自分に合った生活を考えるんですね。




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リバウンドは体の老化を早めている?

 どんな方法のダイエットであれ、体脂肪だけが減るということはない。体重が減るときは、脂肪と共に必ず筋肉もやせていく。

 ところが、そのあと体重が戻る(リバウンド)ときは、筋肉はそのままで脂肪だけが増える。だから元の体重に戻った時点で、体脂肪率が以前より高くなり、その分、筋肉が減っている。“ダイエットからリバウンド”という経験を一度でもした人は、確実に筋肉を失っている。もはや前と同じ体ではないのだ。

 「筋肉は、体の代謝を左右する大事な器官。筋肉量が減ると代謝が下がり、それだけ脂肪を燃やせなくなります。だから前と同じダイエットをしても、やせにくいのです」

 そして筋肉が減ると、メタボリック症候群などの病気になるリスクが高くなる。体重が同じでも筋肉量が少なければ、メタボになりやすいのだ。これが、伊達さんのいう“メタボ一直線”の理由。さらに、高齢になったときの寝たきりのリスクも高くなる。

 筋肉量が病的なレベルまで減ってしまうことを「サルコペニア」という。ギリシャ語でサルコは「筋肉」を意味し、ペニアは「喪失、減少」を意味する。日本語に訳すと筋肉喪失症候群とでもいおうか。メタボ関連疾患や寝たきり生活の予備軍として現在、医学界でも関心が高まっている病態だ。ダイエット後のリバウンドを契機にサルコペニアへ進むケースも多いと考えられている。

 「寝たきりなんてずっと先の話だ」と思うかもしれない。だが、成長期の子どもならともかく、大人の体で筋肉量が自然に増えることは決してない。通常はむしろ、年齢とともに減っていく。リバウンドはいわば、筋肉減少という体の老化プロセスを、一気に進めてしまうことなのだ。

 「ダイエットは、一生しないのが理想的です。リバウンドすれば確実に筋肉が減りますから。一度でもダイエットしてリバウンドした人は、それだけ筋肉を失い、代謝が落ちていることを、しっかり自覚してください」

日本経済新聞より
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO78784860T21C14A0000000/



リバンドって思っている以上に怖いんですね。



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「その気になればやせられる」 言い訳に潜むリスク

ダイエットの成功と失敗を繰り返しているうちに、徐々に効果が表れにくい体に変わっていく。ダイエット効果を高める体に戻すためには、小さな成功報酬を積み上げながらの体質改善が不可欠。そのとき大切なのが「自分自身との対話」。ダイエットのためにはまず汝(なんじ)自身を知ることだ。

 最初に一つ質問。ダイエットは、どうなれば「成功」だと思いますか?

 そりゃあ減量(より正確には体脂肪減)を目指しているのだから、「体重が減る」(体脂肪率が減少)のが成功でしょ――と考える人が多いだろう。基本的にはその通りだが、そこには一つの盲点がある。ある期間だけダイエットに取り組んで、目標体重を達成し、「やった、成功!」と思っても、元の食生活に戻ったら体重もずるずる逆戻り……というパターンが、非常に多いのだ。

 そういう人が口にしがちな言い訳が、これだ。

 「大丈夫。その気になればまたすぐやせられる」「どうすればやせられるかは分かっている」

 「これは最も危険なパターンです。こういう言い訳をしている人は、このままではメタボ一直線だと自覚する必要があります」と、ダイエットカウンセラーの伊達友美さんは話す。「やせたことがある」という“成功体験”は、成功どころか、かえって危険を増やしているというのだ。


日本経済新聞より
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO78784860T21C14A0000000/


成功体験だけで満足してはいけないのですね。



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