さっそく、もらった番号に電話をした。



ちょっとぶっきらぼうな声で
『はい、踊屋です』
と男性が答えた。




その声の主こそ、ODORIYAのボス
小林さんだった。





私達が、
そちらで働きたいのですが…



と話すと
誰かの知り合いか?
と聞かれた。




そうではなくどうしてもサーカスで働きたい!
と思ってサーカスに電話したら
こちらの番号を頂いた
と言う経緯を説明した



変わった奴らだな~と
ぽつりと言われた。





そして


何か一発芸はできるか?
ドデカイ屁がだせるっとかは
駄目だぞ~


と言う。



私が急に一発芸と言われても思い浮かばず…
え~っ!?
と焦っていたら


笑って
とりあえず会って話をしよう
と言うことになり
また翌週にサーカスを訪れる約束をした。





あんなパーティーをオーガナイズしている
くらいだから893さんか
なんかものすご~く恐い人なのでは…

と電話を切った後になって
急に不安になった
(↑普通は先に考えるだろw)




また、
会って話をした時に
特技やら一発芸をやれっと言われた際に
何をしてやろうかとも頭を悩ませた(笑)
893さん(私の妄想の中で勝手に決定した)を目の前に
レゲエダンスでもご披露するべきか…
なんてことを考えているうちに土曜日になった。









約束通りサーカスに行くと
エントランスの横にあるソファーに
小林さんが座っていた。




当時で60代前半くらいだったと思われますが
かっこよくて笑顔が素敵な紳士だった。






そこで親友と三人でいろいろな話をした。




私達が大学生だったので
どこの大学か?
と聞かれた。



大学名を答えると

なんだ~私の後輩だな♪

と言われた。


そこに出入りする客にも、スタッフにも
大学生なんてあまりいなかったが

自分の後輩だと聞いて気をよくしたのか
その後いろいろな話をきかせてくれた。





なぜ、ブラックカルチャーが好きなのか
とか
最近の日本で起こっている不可解な事件についてや
どういうコンセプトでODORIYAのパーティーを
やっているか、客層についてや
そこでの働き方などなど…


一応仕事の話もしたけどほぼひたすら世間話。


その時の会話で私も親友もすっかり小林さんの
ファンになった。



一番印象に残っている話は、
戦後アメリカの占領下にあった日本で
威張り散らしていた白人の
軍人さんとは反対に
まだ幼かった小林さんに
チョコやキャンディーを恵んでくれたり
優しく接してくれたのはいつも黒人の軍人さんだった
という話。


その時から俺はブラザー(黒人男性のこと)が好きで
俺はブラパン歴50年だ!
(正確な年数は記憶上自信がない…)

なんて笑いながら話してくださった。




私達と話ている間にもひっきりなしに
お客が入り、ブラザーも日本人も関係なく
みんな小林さんに挨拶をしていった。



随分お話をし、だいぶ打ち解けた後
下の階につれていってもらい
他のスタッフに紹介された。



仕事は他の人達が教えてくれるから
ま~気楽に楽しんでな~




どうやら私達はそこでスタッフとして
働けることになったらしい(笑)




〉〉続く