実はこれまで書いてきたGmailの保存メールは、まだ、かわいいものでした。

(いや、もちろん母からしたらどれこもこれも到底許せるものではないはずですが)

 

最後に母から送られてきたそのメールに、私と妹は言葉を失いました。

 

「浩一郎お母さん

 

どうして?

私は、浩一郎の妻です

私は、浩一郎の者ですよ(漢字はバカ女が使用していたママ)

私は、浩一郎から離れません。

 

私の心は、決まっています。

 

浩一郎が妄想して、私が思わないことを考えて、落ち込んで要るんですよ。

 

だから、私が連絡しても音沙汰なし!!

 

ああいう時は、私と別れたいと思っているんでしょ!?

私が浩一郎次第と言ったのは、ああいう時(音沙汰が無い時)が、多々有るからよ(変な顔文字)

浩一郎は感じて無いのだろうけど、凄く私は、ああいう事が有ると落ち込みます(また変な顔文字)

 

あれは、スマホの電源を切ってるのかしらね(変な顔文字)

 

ま、予定表を送ってくれたから、許すけど、私も何か拒否ってやろうかと思った位です。

 

私は、浩一郎から離れないんだからもっと、気持ちを楽にもって大きく胸を張って、背筋を伸ばしていなさいよお母さん

 

チーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーン

 

当然、言いたいことは山ほどありました。

が、

 

「……は? こいつ何言ってんの?滝汗

 

というのが、私たち姉妹がなんとか絞り出した母への返信でした。

前回書いた通り、相手の女性と争うことになった場合、彼女がこちらの家庭を壊そうとしていたかどうか、というのが大事な論点のひとつになります。

その点でいえば、これは確固たる証拠になりました。

 

妻子だけでなく、孫までいるとわかっていながら(これはその後のメールで明らかに)、「私はあなたの妻です」って言える神経が理解できません。

いやいや、違うがな。

あんた妻になるってどういうことか知ってる? 

事実婚ですら、住民票上の届け出は必要なんですけど?

そもそも日本では重婚禁止だぞー?

 

開いた口がふさがらないまま、私たちはメールの内容以上に重要なことに気がつきました。

 

「ねえ……このメールの日付……」

「うん、そうだよ」

「うわ! 絶対わざとじゃん! こいつわかっててやってるよね!?」

 

そう、淫乱ババアがこのメールを送りつけてきていた日付に、私たちは再び絶句したのです。

 

それは、クソジジイの不倫が発覚した前の年の、母の誕生日に送られてきていたメールでした。

 

考えられますか?

不倫相手が、自分の妻の誕生日に送ってきた

「私が妻だ!」

「絶対離れない!」

「だから自信持て!(なんのだよ!)」

って、完全に頭沸ききってるメールを、クソジジイはわざわざ保存してたんですよ。

 

スマホ見られたらヤバイって意識はあったからこそ、全部消してきたのに。

なんだったら、写真フォルダすら、せっせと空っぽにしてたくせに(一生懸命撮影してた孫の写真も全部なかったそう)。

 

それなのに、このメールは保存。

不倫相手に「妻」と言われたことに、父は喜びを感じていたのでしょう。

 

どんなに淫乱ババアを罵っても、この時の母にはなんの慰めにもならなかったと思います。

自分がもし、夫に同じことをされたら……と考えたら、胸が張り裂けそうでした。

 

母は、怖いくらいに静かに、娘たちが荒れている様子を見守っていました。