腰の痛みは相変わらず続き、
それを抱えながら、仕事を続けていた父。
痰の咳払いをしながら、丸める背中。
身体をまっすぐにして歩けないのは
とても変だったが、
病院での治療は特に変わらなかった。
ぽっこり出てるお腹も変わらないが、
溜息は増え、食欲は減る一方。
定期通院している病院の検診が近づくと、
食事を減らしていた父だが、
そのような事をしなくても、食欲がない。
それでも気になって図る体重も変化はなし。
近所の接骨院、
定期通院している病院から紹介された接骨院へ。
それでもお金のことを考えて、
多くは通わなかったようだ。
元々歩くのがキライな父。
だからトラックでどこへでも出かけてた。
それでもどうしても自動車が止められない場所へは、
頑張って歩いていた。
心筋梗塞になってから、
息切れが強く脈も遅い父は、
歩くのがとても遅くなり、
外見も相まって、年上に見られていた。
自宅から徒歩10分以内の場所へも、
30分近くかけて歩いてきたことがあった。
心配で付き添った私も母も、
腰の痛みではないと感じていた。
おかしいといい、
別の病院へ行くようへ伝えた。
痛みで思うように動けなくなるまで、
内科へ行くことを渋っていた父が、
ようやくここで動いてくれたのだった。