部活でも、男子からも女子からも疎まれていた。
男子からは、もちろん菌扱い。
私は、カワイイでもお笑い担当でもない、
ただみんなの後ろをついて行って地味な人。
進級すると、後輩の男子も私をバカにしていた。
当たり前だが、自分の先輩達がそうしてたら、
誰だってそうなるだろう。
一緒になってからかい、菌扱いもした。
練習に支障をきたすようなことも度々あった。
女子は哀れみというか、私達の年代に
うんざりしながらも、”先輩”という逆らえない存在を
うまく立ててくれていた。
顧問も担任も好きじゃなかった。
今思えば、助けを求める勇気もなく、
助けられるのを待っていただけだったように感じる。
助けてという勇気もなかったのは、
クラスでも部活でも、
転校前のような居場所や仲間がいなかったからかもしれない。
仲良くしてもその場限り。
陰口や足の引っ張り合い。
一部の人からは”いじめ部”と称されたほどだった。
そんな中学でも、トラブルがだらけだった修学旅行の後以外は、
なんとか通っていた。
内申のためと思って続けた部活も、夏の大会前までは
頑張ってやり抜いた。
色々あった中学生活だったが、
卒業証書を授与された時は涙が出てきた。
卒業できる喜びというよりも、
もう関わらなくて済むという気持ちもあったかもしれない。
今でもその理由はよく分からない。
ただ、涙が止まらなかったことは覚えている。