次はアクトレスガールズのふたりです。
有田から全女の正嗣さんの名前が出てきたのにはびっくり!

~高瀬みゆき&有田ひめかインタビュー~


「SEAdLINNNG、中島安里紗…タッグ王座にこだわる理由とは!?」



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第2代表王者組の中島安里紗&笹村あやめ組が返上したSEAdLINNNG BEYOND THE SEA Tag Championshipは3・20後楽園で王座決定戦として開催される。中島&沙恵組と対戦するのはアクトレスガールズの高瀬みゆき&有田ひめか。高瀬は2度目、有田は初のタッグ王座戦となる今回、どんな思いでこの大一番を迎えようとしているのか?

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――タッグ王座決定戦が近づいてきましたが、今の心境は?

高瀬「ゾワゾワします。勝たなきゃならないという責任と、バカにされた悔しさ、怒りがある中、別の部分では強敵の中島安里紗選手と戦える機会にワクワクしてる自分もいます。色んな気持ちが入り乱れて落ち着きません」

有田「自分自身初めての挑戦で緊張しています。しかし、どんなに緊張しても20日まであと少ししかないので今、出来る事すべてをし、常に決定戦の事を考えるようにしてます。そして意地でも勝ちたいです。いや、勝ちます。どんな姿になろうがどんな状態になろうが自分は勝つまで攻め続けます」

――ところで、なぜ数ある女子プロレス団体の中でSEAdLINNNGを選んだのでしょう?

高瀬「高橋奈七永選手のパッションに共鳴した方々があがる、アツく、激しく、燃えるリングだと感じています。私は細かい事は苦手です。猪突猛進で進む事しか出来ません。そんな中、猪突猛進な上、更に技術も凄くて会場を沸かせるパッションや華がある人達が上がるこのリングに憧れを抱きました。そんなSEAdLINNNGさんのリングにアクトレスガールズが上がっているという事は、私にとってメッチャ嬉しく特別な事です。ただまっすぐなだけではダメ。上に行くためにもっと技術や闘い方を学ばないと!と、ファイトスタイルについて考える良いきっかけにもなっています。このリングで自分に足りないものを沢山沢山吸収したいと思っています!!」

有田「自分が以前活動していたスルースキルズ時代に全日本女子プロレスの取締役をしていた松永正嗣さんに精神論等を学ばせていただきました。プロレスを始めるにあたってご報告をした際に『SEAdLINNNGに出れるようになれ。生半可な気持ちでは、あのリングには上がれない。無理なら辞めた方が良い』と言われました。その時から自分の中でSEAdLINNNGのリングに上がることが一つの目標でした。SEAdLINNNGのリングは熱く激しく厳しく。そんなリングだと体感しています」

――初めてビヨンド・ザ・シータッグに挑戦した時のことを振り返っていただけますか?

高瀬「怒りに任せて置いてけぼりになって、何もできなくて…。中島安里紗選手の言葉が許せなくて感情だけで突っ走った結果、自分らしさも失っていたと思います。私がしたいプロレスってこうだったのかなって…。自分の実力不足も痛感しました。だけど、負けず嫌いな性格なので(笑)。時間がかかってもいいから絶対認めさせてやる!!! 逃げたくなるくらい粘着してやる!!って心に決めました。それがある意味、自分を見つめ、成長する為の良い機会になってると今は思います」

――2度目の挑戦になりますが、意気込みは?

高瀬「絶対絶対絶対に!!! アクトレスガールズにベルトを持って帰ります! 仲間とも固く約束しました!

タッグベルトを保持していた中島安里紗選手と笹村あやめ選手のタッグチーム、∀∀IMPACT(エーインパクト)に挑戦できないのは正直残念です。しかし、だからこそチャンスがある!と思っています。沙恵選手は体が大きくて迫力がありますけど、私のパートナーの有田ひめかは更に大きく力強い。つまり、私がどれだけ動き回れるか、中島安里紗選手に食らいついてもがけるかが勝負かなと。緊張半分、楽しみ半分です」

――有田選手はその試合をセコンドで見ていてどんな思いでしたか?

有田「正直、悔しかったです。自分はまだまだちっぽけだなと思いました。でも今となってはあの時の悔しさがあるからここまでこれたのかなとは思います」

――チームワークはいかがですか?

高瀬「私達は常に一緒に練習を重ねてきましたからチーム力は負けていないはずです。ただ、組んで間もないので、意見が分かれることもあれば試合中にもめることもあります…。でも目指してるものは同じなので20日は今までにない2人を見せたいですね!」

有田「んー…どうでしょうか……(笑)。アクトレスの大会ではこのタッグで先輩方からも3カウントを取っているのでチームワークは良いとは思いますね。まあ、あちらの即席タッグに比べたら断然良いのではないでしょうか」

――アクトレスガールズの意地を見せたいという感じですか?

高瀬「はい、もちろんです!」

有田「そうですね。他団体のしかもあまり受け入れられてないアウェイな中で自分達が勝ってベルトを巻いたら凄いことじゃないですか?バカにされたままで終わるほどアクトレスガールズは弱くないです。

高瀬「ここで見せなくていつ見せるんや!!っていう気持ちです。アクトレスガールズの事を知らなくてアイドル崩れと思ってる人は中島安里紗選手だけじゃないと思うんです。その人達にも自分たちの意地を示すいい機会ですから。必ず見せます。というか思い知らせます!」

――このベルトにこだわる理由はなんですか?

高瀬「中島安里紗選手が持っていたベルトで、その時に私達アクトレスガールズには挑戦する権利がないとおっしゃったからです。舐めんなとおっしゃいましたが、それはこちらのセリフです。いつまでも自分達が上と思わないでいただきたい。このベルトを獲ることでそれを証明したいです」

有田「私の場合、このベルトにこだわるというよりは、結果が欲しい。よく『負けたけど良かったよ、次は勝とうね』って言われるんです。そういう見方もプロレス観戦の一つだと思います。しかし戦いという部分で見たら負けてるんですよ。だから勝ったらベルトを巻ける。負けたら巻けない。ベルト戦は次こそはって言葉が通用しない試合だと思っているので、この機会を逃したくないですね」


――では、中島選手にこだわる理由も…。

高瀬「そりゃアクトレスガールズを『アイドル崩れ』と批判されたからですね。私たちの何を知ってるんだ!って。初めは練習場所もなく、指導者もいない中、それでもプロレスをやりたくて一歩ずつ必死に歩んできたんです。まだまだ甘いですよ。結果が全てって話もわかります。だけど、アイドルの部分も知らないし、プロレスの部分も知らないまま適当に批判されたことに腹が立ちます。そして、批判したのにこっちを見ようともしていない。悔しいですね。何が何でも真剣に向き合ってもらいます」

有田「『アイドル崩れ』、たった一言かもしれないけど腹が立ちました。アクトレスガールズは女優がプロレスをする団体。しかも私は今は芸能活動をしていないけど元アイドル。特に自分に言われてる気がして。本当に許せないです。そんな中島選手には試合で体で気持ちをぶつけないと伝わらないと思うので。20日は気持ちを全面に出してぶつかっていきたいです」

――作戦はありますか?

高瀬「もちろんあります!」

有田「作戦は…あっても言わないです(笑)。でも今まで通りだと勝ち目がないし、現に私は前哨戦で沙恵選手から負けているので…まぁ一言で言うと悔しさの倍返しですね」

高瀬「そうやね。この戦いには絶対勝ちたいし、何が何でもベルトを持って帰るつもりなので。真っ向勝負では中島安里紗選手には敵いません。でも、これはタッグマッチですから。作戦次第で必ずチャンスは作れるはずです。そのチャンスを掴みます。20日、見ててください」

――どんな戦いを見せたいですか?

高瀬「アクトレスガールズをアイドル崩れと言う人達の意識を一新したいです。私達をチャラチャラした集団と思っている人達にそうじゃないというところを見せたい。何度だって立ち上がって、泥臭くても、惨めでも、絶対に諦めない。中途半端な気持ちでプロレスなんて出来ません。人生かけてやってるんです。必死なんです。逆に向こうが逃げ出したくなるくらいしつこく向かっていくつもりです」

有田「アクトレスガールズはバカにされがちなので、そういう風に思われないような熱い戦いをお届けできたらなあと」

――仮にベルトを獲った後のビジョン等は描けていますか?

高瀬「今はベルトを獲る事に全神経を集中しているので、その後のことを考える余裕が正直ありません。

ただ、ベルトを獲ったら強者たちが集うこのSEAdLINNNGのタッグベルトを巻いて、アクトレスガールズとして沢山活躍したいです!」

有田「まだ自分達がベルトを巻く姿までしか描けてないんですけど、このベルトをきっかけにこのタッグで色んなことに挑戦していけたら良いなと。あとはアクトレスガールズにもシングルのベルトがあるのでそちらも視野に入れながら戦っていけたらなと思います」

――ちなみに現在、SEAdLINNNGとアクトレスの抗争もヒートアップしていますが、それについては?

高瀬「んー、私はとにかくアクトレスガールズの事を何も知らないのにアイドル崩れと批判されたことが悔しくて悔しくて。今起こっている事もそこから始まったんじゃないのかなって。みんな悔しい気持ちは同じなんやろなって感じてます。個性が強くて良くも悪くもバラバラな一面があったのですが、この件に関してはみんなの気持ちが団結してます! 今までにこんな事ありませんでしたから、これが良い刺激になって、乗り越えた時に団体としても良い変化が起こってたらいいなって思っています」

有田「そうですね…SEAdLINNNGの3・8新木場大会でアクトレスガールズ現チャンピオンの安納サオリ選手が世志琥選手vs堀田祐美子選手の試合でセコンドしていて緊急搬送された件から更にヒートアップした感じになっていますけど、正直今は20日のことで頭がいっぱいいっぱいですね。今の自分の見るべき相手はSEAdLINNNGという団体ではなく中島安里紗、沙恵だと思っているので」

――分かりました。それでは最後に改めて意気込みをお願いします。

高瀬「3月20日は必ず勝利し! ベルトを獲り!! アクトレスガールズ、そしてSEAdLINNNGの歴史に刻まれる1日にします!! どうか応援よろしくお願いします!!!!」

有田「アクトレスガールズはプロレスごっこ? おふざけ? 今のうちに言いたいだけ言っといて下さい。20日にベルトを巻くのは私達アクトレスガールズの2人なので。ファンの皆様は客席から大きな声援をください! 応援宜しくお願い致します!」