悲しい話②の続きです。


小学校からの帰り道、

偶然見つけたバレエ教室✨


何回ぐらい通っただろう?

(勝手にね)



たぶん、

全部合わせても7回か8回ぐらいかな?



結論から書いてしまうと、

その内私は見に行くことをやめることになる。



正式に習ってる訳じゃないからね。



教室に入るのはいくら幼い私でもためらわれ、いつも窓ガラスに顔を押し付けて、張り付くようにして眺めてた。



学校からの帰り道、

背中にランドセルをしょったまま。





初めて行った時、

バレエ教室の先生は私に気付くと


「おや?」 ╮⁠(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)⁠╭


今日は珍客がいるな…という感じで、

静かにニッコリ笑ってくれました。



2回目ぐらいまではそうでした。



それが3回目ぐらいになると、

だんだん困ったような顔をするようになりました。





私はというと。


自分の中ではすっかり

「生徒」になったような気がしてて。


毎回レッスンが終わると走って家に帰り、ランドセルをおろすと近所の神社にこれまた走って行き。



さぁ、

おさらいの時間です(笑)



今日覚えたことを忘れない内に…


「パッセ〜パッセ〜」

「アン・ドゥ・トロワ〜」

 

言葉の意味も分からないまま口ずさみ、つま先立ちで神社の柵につかまり、今日見たことをひたすら自主練です(笑)





みんなのように綺麗なレオタードも着てないし、バレエシューズを履いてる訳でもない。



髪もボサボサ(笑)



もし誰かに見られたら…

きっとそう思ったんでしょうね。



誰も来ない静かな神社が、

私のお気に入りのレッスン場でした。





熱心に自主練してた私が、

なぜ行かなくなったのか?



先生は困ったような顔から、

その内真顔になり…



こちらに(私に)

目をくれることもなくなった。

(まぁ、無視ってやつですね)





母親が機嫌が悪くなると、

すぐに殴る蹴るの人だったから。



子供のころから私は、

大人の顔色ばかり伺って生活してた。





だから、

先生の困ったような顔から真顔になった意味に、漠然と気付いてたんかな?



「もう、行っちゃいけない…」



そう感じました。





あ〜、

これがドラマならなぁ〜



「あなた、そんなにバレエが好きなら、タダでも教えてあげるよ!」



先生が言ったり(笑)



気付いた親が、



「仕方ないなぁ〜、習ってみたら?」



言ってくれたり(笑)




それで幼い頃貧しかった少女は、

一流のバレエダンサーになりました〜✨



な〜んて、

展開もあるんやろうけどね😂😂😂

(昭和のスポ根ドラマみたい)





こちとら、現実で。

悲しいかな、現実を生きてた訳で。



そんな展開もなく今に至り、

フツーの主婦になりました。



いろんなことを諦めて、

生きていたような気がします。