ある朝、電話が鳴った。
誰や、こんな朝っぱらから。
出ると、姑だった。
嫌な予感…(>_<)/~~
「うちや!!」
あれ? 珍しい。
寝とったん? 言わん( ・◇・)?
「うち、今から町内会の旅行や、お父さん行かん言うから置いて行くけど、面倒見たってな」
「三食ご飯作ったってよ、昼間はここにおりな、あと大掃除もしとって!!」
「もう出るで、とにかく今すぐ来て、今すぐ!!」
ガッチャン!!
いつものことだが、息つく間もなく喋って、こちらに何も言わせない(>_<)
なんでなん?
なんで、そんな大事なこと急に言うん?
もし、私にどうしても抜けられない用事があったら、どうするつもりなんやろ?
何でも急に言うのは、前もって言うと、私があれやこれや理由を付けて、断る可能性があるから(>_<)
いつものことだが、有無を言わせないのだ(>_<)
えぇ~っ(>_<) と思いながら、身支度を。
時計を見たら、朝の8時だ。
まだ、パジャマを着ていたので、急いで脱いで
「何、着よう~?でも、大掃除しといてと言われたし、そんな綺麗な格好でも行かれへんしな~」
結局、上はトレーナー、下はジーンズを履いて、3歳の娘も着替えさせ、歩けば5分で着くところを、すぐ来てと言われたので、チャリで。
あの人(姑)のすぐは、ほんまにすぐだ(>_<)
超せっかちなので、5分以内ぐらいが正解だ(>_<)
着替えたりしてたから、5分過ぎたな~。
これはヤバい(>_<)
娘を後ろに乗せて、必死でチャリをこぐ(>_<)
🚲🚲🚲🚲🚲🚲🚲🚲🚲🚲🚲🚲🚲🚲
家に着いたけど、鍵が掛かってる。
ピンポン鳴らしても、誰も出てこない(>_<)
もう、どういうこと?
意味、分からん(>_<)
姑は、おそらくもう出発したんやろな(>_<)
バスが出る、直前ぐらいに電話してきた模様。
ほんなら、舅は?
オモニが電話してるの聞いてるはずやのに、何で家おってくれへんの?
鍵も持ってないから家入られへんし、だからといって自分の家に帰る訳にいかんし、どうせえゆうの~(>_<)/~~
しばらく娘と家の前で舅が帰ってくるのを待ったが、一向に帰って来ない(>_<)
探すしかないか~と思って、また娘をチャリに乗せて近所をウロウロ。
いた!! 舅だ!!
だいぶ遠くから、手を振った。
何してるんやろ? あそこ、確か国有地だ。
舅は、国有地になんかゴザみたいなん敷いて、腰を曲げてなんかしてる。
「おーい」 声は出さなかったが、こちらを向いたので、大きく手を振った。
作業するのをやめて、こっちを見てる。
気づいたみたい。
舅が立っている所まで、あと少しというところで、舅が不穏な動きを。
なんと、私に気づくと慌てふためいて、停めていたチャリにまたがり、何処かへこぎだした。
なんなん?なんなん?
一体、なんなん?
逃げる舅、追う私。
まるで、警察に見つかった犯罪者みたいに、逃げる、逃げる。
私の脚力なら、本気でこいだらすぐ追いつく。
でも、なんかムカつくからわざとゆっくり、後ろから着いて行った(>_<)
結局、舅は家に帰った。
私も少し遅れて、中へ入った。
「オモニ、旅行行ったんやろ? 朝、電話あったよ、アボジ、朝ご飯食べた?」
「……食べた」
お、珍しい、無視しなかった(^-^)
さっきのん何?
私が手を振って近づいて行くのが絶対見えていたのに、なぜ逃げた?
聞きたかったが、なんせK家のアボジは怖い((((;゜Д゜)))
ただでさえ顔が怖いのに、私には絶対笑顔を見せないから、余計に怖いのだ(>_<)
そんじょそこらの中年のオジサンとは、迫力がまるで違う(>_<)
結局、聞けずじまい。
「お昼、何食べる?」
「…………」
あかん、やっぱり無視や(>_<)
「ほんなら、適当に作るで」
「…………」
あ~あ、こんな人とまる二日間、一緒か~(>_<)
それに、昼間は二人きり(>_<)
あ、娘もいるけど。
オモニ、明日の夜帰ってくるんか~。
はよ、帰ってきて~~~(>_<)/~~
つづく。