ある日のこと。
例によって、姑から電話で呼び出された。
とにかく、家に来いとそれだけ。
何の用事かは、言ってくれない(>_<)
あまり気が進まなかったけど、行くしかない(>_<)
重い足取りで家に行き、こんにちは~と入って行くと、居間に姑と3人の姑の友達らしき人がいた。
「インサしぃ~」
(インサとは韓〇語で挨拶のこと)
姑に言われ、
「こんにちは~、M子と言います」
「よろしくお願いします」
と、挨拶。
すると、姑が顔をしかめながら、
「この子や…」と、言った。
はい、はい(-_-)
これが例の、無理矢理嫁に来た日本人の娘やで~という顔見せね(>_<)
多分、今まで私の愚痴でも聞いてもらってたんでしょう。
そしたら、いっぺんどんな子か見たるわ~、呼んでみ~とか、そういう流れね(>_<)
私の挨拶が終ると、姑の3人の友達は、それぞれ違う反応をした。
真顔の怖い顔のままの人。
ひきつった笑みを浮かべる人。
普通に笑って頭を下げてくれる人。
三者三様だ。
何とも言えない空気の中、タジタジしていたら、姑が向こうに行っとき~と、手で合図を。
向こうとは、台所だ。
はて?
私は何で呼ばれたんやろ?
まさか、今の?
これだけの為に呼ばれたん?
仕方ないので、流し台にたまった洗い物をしたが、10分もあったら終わった(>_<)
他にすることがないので、掃除をしてるふりをした。
なぜ、ふりなのかと言うと、K家はどこもかしこもベタベタで、本格的にやりだしたら大掃除レベルの大変なことになってしまうから(>_<)/~~
それもすぐに終わり、何もすることがない。
テレビでも見ようかと思ったが、姑の家に来て呑気にテレビを見てるダメ嫁の烙印を押されるのも嫌だし(>_<)
ただでさえ、いつもけなされているから(>_<)/~~
結果、寒くて暗くて汚い台所で、じっと座って、時が過ぎるのを待つことにした(>_<)
居間と台所は、狭い廊下を挟んですぐ隣。
他に何の音も無いので、姑と友達の会話がよく聞こえる。
「ΦΧΨΩαβγδεζηθικλμ…」
「うそやん、何で~」
「μλκιθηΨΩαβγδεζΧΦ&#%£…」
「せやから、初めから言うとうやろ~」
「ぎゃはははは!!」
あ、韓〇語と日本語が入り混じってる。
楽しそうやな…。
私は、全然楽しくないけど(>_<)
韓〇語のところ、何て言ってるんやろ?
分からないだけに、余計、疑心暗鬼になる。
まさか、私の悪口やったりして(>_<)
暇も手伝って、だんだん耳がダンボになってくる。
「別にええやんか~、日本の嫁さんでも~」
姑の友達が、慰めるように言う。
「姉さんとこはそらええわいな~、何でも出来る嫁さんやねんから~」
「うちとこのあの子は、な~んにも出来へんねんで~」
姑の声だ!!
やっぱりね(>_<)
予想通りの展開(>_<)
分かりやすい人(>_<)
私にこれを聴かせたくて、まさか呼んだの?
なんて、分かりやすい意地悪な人だ(>_<)/~~
はい、はい、ちゃんと聞きましたよ(>_<)
ちゃんと、傷つきました。
もう、帰ってもいいすっか~ (心の声)
こんなことって、ほんまにあるんやね(´д`|||)
なんかこういうの、ドラマとか映画とか小説の中だけの話だと思ってた。
実際に、こんな分かりやす~い苛め、する人おるんや~(´д`|||)
案の定、特に私に用事はなかったみたいで、友達が帰った後、もう帰り~と言って解放された。
この先、自分の人生の中で、今まで映画や小説の中でしか見たり聞いたりしなかった光景やセリフが、どんどん繰り広げられていくことに、この時はまだ気付かすにいた。
後になって分かることだか、K家の洗礼はこんなもんじゃない(>_<)
まだまだ、始まったばかり(>_<)
まだまだ、序の口なのだ(>_<)/~~