長梅雨は明けていないが、黒谷に北隣する真如堂で虫払いがあると聞き及び参る。
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時代劇に出てきそうな石畳の階段参道を登れば、三重塔と寺宝を虫干しする本堂。
500円の拝観料を払って、いざ本堂へ。
接待のびわ茶をいただいたが、良薬口に苦し。


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本堂内には、ところ狭しと絵画・墨跡の掛け軸がズラリ架かっている。
が、これはナニナニと説明がない。


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無造作に軸が入っていた木箱がその下に置かれて、
それを視て、狩野探幽の絵なのか、と知りえる。
500円の拝観料を頂いているのだから、寺側はもう少し見せる工夫をしてもよいのでがないか?

されど、重文の真如堂縁起をはじめ、ガラス越しではない素の作品を直視できるのはありがたい。

―南北朝の争乱を導いた後醍醐天皇を輩出した、大覚寺統の歴代天皇からの寄進状は重文指定でもおかしくないー
と見学にきた某大学教授が申すとおり、
重文、重美級の代物があれやこれやと有るではないか!?

でも、やっぱり、説明がないと無知な大衆はその価値を知りえないのよね。
いずれもアリガタイ寺宝に相違ないにせよ、こう、無造作に吊るし展示ではアリガタクないような気さえしてくる、、、


真如堂の虫払しは、毎年7月25日のみ。
日本史・美術に見識がある方は来年訪問してね