先日の暖雨が嘘みたいな冷え込み。
午後勤なので、出勤前に、
第40回京の冬の旅で特別公開中の宝鏡寺へ参る。
http://www.hokyoji.net/


宝鏡寺大門


皇女を住職に抱いた門跡寺院だけあって、堀川寺之内西入ルの門構は立派。
尼門跡寺院だけあって、その父である天皇が贈った人形がたくさん所蔵し、人形の寺として名高く、雛祭を控えて有職雛やもろもろの人形を展示。
昨今では人形供養も行い、年間供養料は1体年間金壱萬圓なり。


にしても、解せないのは、堂内ばかりか本堂南の苔庭まで

-撮影禁止-
襖絵の室礼や人形など美術工芸品は、カメラ操作に疎い拝観者によるフラッシュの閃光で痛みかねず、肖像権を盾にとって撮影禁止とするのは理解できよう。
されど、自然光に下に生育する木々が樹立する庭園までも撮影禁止とするのは、いささか了見の狭い措置ではあるまいか?
確かに庭園は人の手により創られ維持された自然工物であるかもしれないが、あくまでも草木は強烈な日差しを浴び水と空気を吸う「自然物」だ。
最近、非公開寺院の特別公開で庭園までもが撮影禁止の措置を採る傾向がつとに多く、しかるべき拝観料を納めている拙者は甚だ不満だ。
そうゆう名庭に限って、プロの写真家には撮影を許容し、絵葉書・写真集などに販売に供する。
むやみに三脚を立てて庭を傷めるマナー違反のアマチュア写真家がいるにせよ、ジブリ美術館のように心の目で捉え魂に焼きつけろと然るべきコンセプトが存在するならともかく、個人の趣味の範囲内ならば自然物たる名庭を撮る楽しみを制限してもらいたくない。
景観よりも経済重視でマンションが乱立する京都の街なみも、なるほど、だ。



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