拾月貮日は、洛辺・梅ヶ畑(高雄)鎮守の平岡八幡宮例祭だ。
過労で退職した高雄の某旅館に四ヶ月間、原付通勤したが、花の天井で知られる平岡八幡宮の鳥居を通過するだけだったので、参る。
http://www.kyoto-web.com/top/saiji/october/02.html


午前中は仕事だったので、京都市無形民俗文化財の三役相撲・鉾さしを拝見できず。
午後1時、梅ヶ畑のファミリーマートで警官が交通整理。
神輿・鉾の地区巡行が始まっていた。
巡行、だから人が担がないにしても、神輿・鉾を台車に載せるのかと思っていたが、否。

凡て軽トラックに搭載。
白ボディから金彩の巨大鉾が嶷立するは異様なり。


平岡1


何台も鉾軽トラが連なるのは壮観でもある。


平岡2


しかも荷台で鉾を支える方々はハレの祭でありながらハッピではなく黒の礼服で、
拙者が存島した与那国の葬式を回想させた。
神輿こそは道路上に安置されていたが、
それはお祓いポイントゆえで、神主が祝詞をあげ終えると、神輿を肩にかつぎシャンシャン揺らすさしぬきダンス。
而、貴船祭のと比べると勢いに劣る。


平岡3


どうやら、よそ者参観は午前中の平岡八幡宮境内での儀式であり、午後の巡行は地域の為で、カメラをかかえる見物人は拙者を含めてわずか2人だった。
で、さしぬきダンスが終わると、神輿を軽トラに載せ、次のお祓いポイントに移動。
これを高山寺まで梅ヶ畑地区要所で行って、平岡八幡宮に還る。
途中、高雄へ至る坂を登るから軽トラ搭載も非力な現代人には止むを得ない。


平岡 犬

(祭なんでパッピを脚に通しました)


平岡八幡宮の境内は、長い参道を登ると、神木が影を落とし、青春モノ映画に出てきそうな田舎の古社だった。