京都、いや日本文化を代表するものと云えば、お茶だ!
千利休が確立した茶道で、西陣の小川通には武者小路千家・表千家・裏千家の三流家元がひしめく。
小川通は戦後埋め立てられたが、お茶の水に適した小川が流れており、彼ら茶人もここに茶室を建てた。
小川通の一本東の堀川通には、裏千家センター内に、茶道資料館あり。
http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/index.html


拙者はお茶の「ちゃ」の字を知らないが、
夏季展示は茶道入門の体験コーナーでお茶を識ろうと訪館。

1階展示室には、
掛け軸、花入、茶入、棗、茶杓、茶碗、茶筅……
と茶数寄者にはたまらない逸品の茶道具がずらり。
女子大生が研修旅行で来館中、茗器ばかりかピチピチ(死語)のオナゴも拝見できる優れ処。

さて、体験コーナーで、2階陳列室内の茶室「又隠写」
(ゆういんうつし、利休の孫の千宗旦が隠居用の茶室として造作。模倣茶室)
に揚がった。
職員から入室から着座までの作法指南を受け、にじり口をより入る。
クソ狭い。出るときは、頭をこすった。
とても腰の太刀を吊るしたまま入室できない。
武器を排除する構造は、ケガレを避ける精神的高揚を場に求むようであり、
コピー茶室とはいえ、そう、茶室はひとつの宇宙コスモスなのだ。
茶の湯ウンウンを語って半時、足が痺れて退室。

本物の抹茶は1階にてご相伴。お菓子つき。
石臼挽き体験コーナーでは、
匙三杯の茶葉を石臼に入れ、左回りに1分間55回転でグルグル。
カップヌドール時間で、粉茶のできあがり。
お湯を注ぎ、茶筅でシャカシャカ。
お味は、ニガ…
胃がムカムカする濃度で、本物は濃い口だ。


石臼
(石臼を回すのは女子大生です)


充分にお茶を体験でき、看板に偽りナシ
なお、女子大生に京都で一番ウマいラーメンは天天有と教え、
今晩案内するよー とまでは甘口攻勢はしなかった。