阪急烏丸駅下車の京都芸術センターで、祇園祭を彩る月鉾を飾る品々を展示した「月鉾の美術工芸品」が開催中。
9月11日まで
(月鉾)
山鉾巡行の前日、宵山で、
各会所で山鉾を飾る装飾品を拝見でき、
ちまきを購入ないし料金を払えば山鉾に登れるが、
広いとはいえない会所での展示であるし、
山鉾の前懸などの絨毯も雨天に備えたビニールごしでその模様が鮮明に見えない。
されど、本展示は、月鉾を月鉾たらしむ工芸品がずらり整然。
木地に顔が映りこみほど黒漆を塗った貝尽しの金おし金具の軒桁(のきけた)など、
なるほど!江戸時代の職人はイイ仕事してますね、と感嘆。
破風軒裏絵(けらば)は、円山応挙の草花図。
これも、
―うちの月鉾がほかさんの鉾よりよろしいどすなあ―
と月鉾の町衆が誇りと財力を投じた結晶集合体なのだ。
会場にいた月鉾保存会の方にお聞きしたところ、
月鉾の稚児は人形だが、今後、生稚児が復活する予定はない。
巡行当日、四条通~河原町通~御池通と巡行する間の半日、
舞台に登る囃子方、屋根方はトイレに行けない。
暑い最中、利尿作用があるお茶は飲まず、水を飲んで渇きをしのぐ、
そうだ。