鉾町は観光客やら浴衣姿の京都人で溢れていた。
夜の宵山は朝の新宿駅級、進むも退くもできない混雑で、とてもゆっくり山鉾見物はできない。
そう思って、昼間のうちに母親たちと鉾めぐりをしたのは正解だった。


普段は閉まっている鉾町の町内会館にあたる会所には、山鉾に飾る調度品を展示。
「動く美術館」の冠辞に綺語なき一級品ばかり。


衣棚通六角通上ル

八幡山の会所の奥に鎮座する八幡神の祠で、子どもたちが声を揃えて、


「はちまんさんの厄除けのお守りはこれより出ます。
明日は出ません今晩限り。
ご信心の御方様は、受けてお帰りなされましょう。
ろうそく一丁献じられましょうか。
ろうそく一丁どうですか(ひとりづつ)
ちまきどうですか(ひとりづつ)
お守りどうですか(ひとりづつ)
鳩笛、鳩鈴どうですか(ひとりづつ)」
と呼びかける。
この売り上げは山鉾維持に費やされる。


八幡山 調度品

(八幡山 調度品)


宵山本番の夜ともなると、どの会所でも、浴衣姿の京童がうら若き声で合唱掛け声。
ロリコンには、も~う、たまらない幼女ばかりで、ついつい、オジサンは買ってしまった(嘘)


会所
(占出山会所にて)


ちまき、お守り、てぬぐいばかりか、
CDどうですか
DVDどうですか
は時代の流れである