ギニアビサウから早朝にカーボベルデに入ってきた。

アフリカ大陸の西側に浮かんでいる島国だ。

首都のプライア。

元ポルトガル領であり、町並みがものびっくりするくらいきれい。

ヨーロッパ的な古い建物が残っている。

ギニアビサウから来ると、そのギャップにちょいと戸惑う。

アフリカであることを忘れ、ヨーロッパに来たのか、という錯覚を覚える。


少し仮眠して、11時から動く。
宿のおじさんとおねえちゃんに、カーボベルデの情報をいろいろ
聞いていると、セザリア・エボラを知ってるか、という話になる。
セザリアはグラミー賞を取ったことがある有名な歌手であることだけは
知っているが曲はちゃんと聴いたことがないんだ、伝えると、
すぐさま、セザリアsong講座が始まる。
歌詞をプリントアウトしてきてくれる。
彼女の数々の名曲の中でも、これが一番有名な曲だという「SODAD」。
少し歌ってくれた後、Youtubeでセザリアのオリジナルを聴かせもらう。
哀愁漂う心地いい曲である。
覚えたい。
そう思った。
耳コピしよう。
コードを頭でならす。
コード進行が見えてくる。

ギターで当ててみる。
弾き語りも心地いい。
難しいが、カーボベルデ滞在中に習得したい。

 

 

 

お昼ご飯を食べに、有名なライブレストランだという「キンタル・ダ・ムスィカ」に行ってみる。
本来、ライブは夜しかやっていないらしいが、カーニバルの時期というので、
カーニバルソングのリハーサルをしていた。ラッキー。
4人バンド編成。


ブラジルのサンバと似た音楽を奏でている。

リハが終了した後も、帰ることなく、
まだ昼間だというのに、ビールを飲みながら、ずっと歌を歌い続けている。


ギター1本で、みんなでわいわいやりながら。
お客なんていないのに。
なんかその光景はめちゃくちゃ響いたよ。
誰に聴かせるわけでもなくただただ自分たちが歌いたいから歌っている。
あ、なんか、これだ、って思った。
そういや、オレもこれが始まりだったなって。
中学2年の時、これがやりたくてギター始めたんだったなって。

そして、それがまさかの2時間くらい続くの。

ノンストップでひたすら歌いあげるの、みんなで。
そもそも、そんだけみんなで歌える共通の曲があるっていうのがいいなって。
なかなか、今のJーPOPシーンでみんなで歌える共通のヒット曲って少なくなったなって。
子供の頃に夢中で覚えたJ-POPや、歌謡曲とかフォークとかって、
あの頃のものはみんなで歌える曲たくさんあるんだけどなー。
ギター1本でみんなでお酒飲みながら歌う時間。
いいね、そういうの。