さてさて、関西ンティライミ今晩深夜、がっつりロケの模様がOAテレビ

読売テレビ「音楽ノチカラ」
ナオト・インティライミ オフィシャルブログ-20110519201258.jpg
旅について結構な感じで話してたり、もしかしたら歌なんかも歌ったりしてたりしてなかったりするかもやから、

ぜひ観てみてちゃん。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆



オラ!コモエスタ!?

ってな感じで、7年前の6月は南米のコロンビアの音楽業界でどっぶり活動していた夢のような時間目


今度、7/6に世界一周の旅日記「世界よ踊れ」の下巻が出版されるということで、チラ見せ的、

本屋でいったら立ち読みな感じで、ちょいちょいblogで紹介していけたらと思う本


何回かに渡り更新していくねん。

ちらちら見に来てねんアップ





2004年6月2日(水) ボゴタ(コロンビア)


今日は、水曜日。

夜、当然の様に、いつもの店に歌いに行く。
ソナ・ロサと並び、今ボゴタで一番ホットな場所「パルケ93」の界隈にあるライブ・バー&レストラン、「El Sitio」(エル・スィティオ)。

サンティアゴ・クルスのイベントに参加させてもらい、その日の夜、ここで「ナオトライブ」を初めてやってから、一週間になる。それ以来、すっかりレギュラーとなり、ステージに立っている。

何でも、あとから聞いた情報によると、サンティアゴは、ここ「El Sitio」のオーナーだということだ。彼は、アーティストと、オーナーの二つの顔を持っていたのだ。
その話を聞いた時は、さすがに驚いたが、思い返してみると、なるほど、そうなのか、言われてみれば……と、納得することが多かった。どおりで、彼に気に入られてからというもの、いろーんな人と、トントン拍子でつながっていったわけだし、飲み物も好きなように無料で飲ませてもらっていたわけだし、この店でレギュラーでやらせてもらえるわけだ。
強運ですな。ほんとに、サンティアゴに巡りあえてよかった。
もし、追い返されたあの時、30分間ごねずに、「入れませんか。そうですか、では……」と、すごすごと帰ってしまっていたら、今ごろは、ベネズエラにいるはずだった。
人生何があるかわかりませんな。

俺のコロンビア・ライフが、180度向きを変えているんだもの。通り抜けるだけの国のはずが、どっぷりだもの。本来こうしないと、その国の音楽を肌でしっかりと感じることは、難しいな。しかも、周りの連中は、皆一流なのだ!


夜10時過ぎ、裏の関係者の入り口から店に入ると、聞き覚えのある音楽が聞こえてくる。なかなかのファンキー・ナンバーだ!
ちょっと待て。 これ、俺の曲じゃねーか!
「let me down」が、爆音でお店に流れて、それにあわせて、みんな踊っている。店に入っていくと、サンティアゴ始め、その周りの友達、ミュージシャンなどなど、もうみんな顔見知りの仲間が、
「オラ! ナオト! コモエスタス?!」
「ナオト! ケ・マス?!」(調子はどうだ?)
 と、次々に、声をかけてくる。すでに、完全ファミリー化しているその空気に、うれしくなった。なにせ一週間前、

かなりムゲに追い返された貧乏日本人が、大変身を遂げ一人のアーティストとして認められ、居場所を掴んでいるのだ。



【後半】

この店には有名人も通ってくる。
金曜日にサンティアゴに紹介され、仲良くなった若夫婦は、二人ともコロンビアでは超有名な俳優さんだということだったが、どれだけ有名なのか、その時は、皆目わからなかった。

ところが、撮っていたビデオを、ノエミさん宅で見ていると、コロンビア人のお手伝いさんが、すっとんきょうな声で、驚く。
「あれーー?? なんで、カロリーナが映っているの?」
「有名なの?」
「コロンビア人で、彼女を知らない人は、いないわ。ドラマなどで、大活躍よ」
そんな彼女は、今日は旦那ぬきで、他の男友達と踊っている。

(ただ、踊っているだけならいいのだが……スキャンダラスな……ピー)。
そして、今日、さらにワクワクする面白い話が舞い込んできた。次なるキーパーソンに出会ったのだ。

サンティアゴの周りにいると、ほんとに人とつながりまくる。しかも、俺にとって大事な貴重な人ばかりだ。

『アンドレス・セペーダ』


コロンビアで知らない人はいないほどの人気アーティストだそうだ。

人気バンドのVoとして活躍後、ソロに転身。ソロとしてのこれまでの4枚のアルバムは、大成功を収めているそうだ。30歳というが、ずっと若く見えるし、格好もラフで、カッコイイ。

周りのみんながアンドレスを紹介してくれ、楽屋でちょっと話しをしていると、すぐに興味を持ってくれ歌を聞きたいと言ってくれる。
 ギターの弾き語りで1曲歌うと、オーヴァーリアクションで反応してくれる。
「わーーーーーお!! わーーーーーお!! ナオーーート、すげえよ!」
かなり気に入ってくれたようで、いきなりライブのお誘いをいただいた。

「今週の土曜日、俺のイヴェントをボゴタでやるんだが、 ゲストで出ないか? というか、出よう、出てよ!」

え? イヴェント? おもしろそう。
でも、俺、木曜か、金曜にベネズエラに向けて発つ予定なんだが……と伝えると、周りにいた人達 が慌てる。
こんなありがたい、大きなお誘いを断る奴がいるか! と。
どれだけアンドレスがすごい人なのかを、どれだけそのイベントの規模が大きく、たくさんの観客が来るものなのかを、次々に説明し始める。すると、無知な俺は、それがいかに面白くとんでもない話であるか、だんだん理解してきた。 さらに、リクエストにお応えして、もう2曲歌うと、もう大変……。アンドレスも、その周りの人も大絶賛してくれる。

「日本のジャミロクワイだ!!  いや、日本のレニークラビッツかも!!! なにしろー、まじで、いい!! すげーーいい!! カッコイイぜ!! へ?、日本人でこんな奴がいるのかーー。まじでナイス!!」

うれしすぎるではないか。。



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そして、ナオト青年はアンドレスのイベント@野外ステージで、1万人のオーディエンスを沸かすことに成功。

そこからアンドレスのツアーにも誘われ、コロンビアでの本格的な活動が始まっていくのであった・・・


続きは、「世界よ踊れ」下巻でパー